キミに捧げる花束を (ページ6)

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ポピー - orange - ページ6

｢パーーーンっ！おっはよ～！｣

朝からうるさいこの人丸山隆平

同じクラスの人である

静かに過ごす私なんかとは対照的な存在の人

太陽みたいに明るくて周りがぽかぽかしてる人

関わりなんて持つはず無いと思ってた

……数分前までは

｢ホンマに大丈夫？保健室行かなくて平気？｣

｢だ、いじょうぶです…｣

｢そっかぁ…あ、じゃあそれ僕も運ぶな？｣

｢え、いや、それこそ大丈夫だからっ｣

先生に頼まれた物を運んでいたら

不注意で転けたのであるそれも盛大に

丸山隆平の前で

｢ええって、僕にも運ばせてや？Aちゃんも女の子なんやからこういうのは男に任せとけばええの。ね？｣

そう言ってニコッと笑うと

胸が少し締め付けられた気がした

何だろうこれ

分かるけど分かりたくないようなそんな感じ

｢よーし、行こっか？｣

まだこの想いには気付かないフリで

荷物を持ち彼と一緒に歩き始めた

ポピー - 思いやり.恋の予感.陽気で優しい