当日 ページ43
「誕生日おめでとう!A/姉貴。」
「姉貴がついに大人かー。信じらんねえ。」
起きてリビングに行ってみれば、いつもと少し違うふわふわした空気が漂っていた。
「ありがとう、、。朔真は一言余計。」
「成人式のお着物、前撮りに行かなきゃね!」
「まだ早いよ笑」
「そーそー。姉貴が着物を着たところで、豚に真珠だろうし。」
ぶちのめしたろかと思ったが、今日は特別な日なので抑える。
「はいはい。いーからご飯食べちゃって!」
「いただきまーす!」
今日の予定を思い出しながらご飯を食べ進める。
今日は、、。
《30日、、空いてる?》
《18時でもいいかな?》
とたんに顔全体に熱が集中するのを感じ、さっさと部屋へ戻った。
「今何時、、。」
壁にかけてある木製の時計に目をやると、時刻は8時を表していた。
本番まで残り、10時間。
今日は家族3人で出かける予定が入っているので、急いで支度を済ませる。
「トロピカルランドって何時から開園だっけ?」
「確か9時ね。早く着きすぎてもいけないし、準備はゆっくりでいいからね。」
1時間ほどで全員の支度が終わり駅へ向かう。
「懐かしいなあ。Aが5歳の頃、あの噴水の水に驚いて、"ままー!ままー!"って泣いちゃって、、笑」
「やめてよ恥ずかしい、、。」
覚えてないよそんなの、、。
「そろそろお昼にしよっか。何食べたい?」
「じゃあ、さっきの看板のお店が気になってたんだけど!」
「俺も食べる。」
本番まで残り、6時間。
「そういえば夜はあの萩原さんとデートなんでしょ?ふふふ、、。楽しんできてね!」
「ばっ、、!デートじゃないし、、、。」
「デートだろ。兄貴、、俺は変わらず待ってます!」
拝むな。
「お化け屋敷いこう。」
「絶対やだ。」
「大丈夫!いざというときはちゃんと逃げるから!
あんたを犠牲に。」
「残念。誕生日パワーで立場を逆転させる。どんな手を使ってでも朔真を犠牲にして逃げる。」
「え、俺?」
「お母さんはスキルとして"どんな状況でも子は味方になる"を持ってるから、、。」
「俺は、、?面倒くさそうな顔すんな。」
本番まで残り、3時間。
たくさんはしゃいだ私たち家族は無事に帰宅した。
「お風呂行ってくる。」
「りょ。」
あともう少し、、。あともう少しで、私は萩原さんに、、、、。
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甘川カズ子(プロフ) - 77人!!うれしーー!!!!!😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます!!!!!! (4月19日 1時) (レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ???? (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘川カズ子 x他2人 | 作成日時:2023年11月13日 23時