結婚式 ページ33
数日後。私は焦っていた。それはもうとても。
「やばいやばいやばい！！！」
高校時代の友人が早くも結婚するらしく、3日前に招待状が届いたのだ。
お祝いの言葉もかねて、なんで今頃⁈と連絡してみれば、
あんたならこうでもしないとこないかと思って!つーわけでよろしく〜!
あのギャル女あああああ！！！(口調はだいぶおとなしくなったけど！)
というわけで大急ぎで新札を包み結婚式に合わせたドレスを買い、今は絶賛メイク中。
「姉貴〜！」
「なに？！」
「んなキレんなよ、、。はい、これ朝飯。母さんが"おにぎりくらいは食べなさい"って。」
朔真からおにぎりを受け取り、いつもより少し小さめに作られたおにぎりを頬張る。
「メイクの後に食べるの、、。仕方ないか、ありがと。」
「ん。」
口元に気を付けながら食べること10分。
「よし、そろそろ行くわ。」
「車で行くの？」
「うんそうだけど？」
「車から降りてきたのが、未婚女性1人、、。」
「帰ってきたら覚えてなさい。」
絶対に許さない。
そうこうしながら式場に到着。なんか見覚えのある車が、、。
受付に進んでご祝儀を渡し、同じくお呼ばれした友人たちと思い出話。しばらくすると、司会の挨拶のち"新郎新婦入場です！"と後ろの両開きの洒落たドアが開く。
最初に出てきたのは、友人のお相手である新郎。白いタキシードに身を包み、一歩一歩をゆっくり踏みしめる。
そしたら今度はお待ちかね。新婦の入場だ。
黒いドレスを着こなす彼女は、まるで女王様のように素敵だった。隣を歩く友人の父は目元を腫らし、涙を必死にこらえているのが分かる。
次は誓いの言葉。早い結婚だったけれど、幸せになってほしいなと切実に願う。
誓いのキスをすれば、2人を祝う言葉が飛び交う。
私はひたすら、高校時代の友人との思い出を懐かしんでいた。
そして待ちに待ったブーケトス。新郎が初めに投げるようで、男性の皆さんは張り切っている。
「かずやとんなよー！」
「なんで？！」
「もう決まってんのよ取る人！」
「え、まじ、、？」
友人たちの会話を聞いて、いったい誰なのだろうと考える。
「萩原先輩とってくださいねー！」
「俺？！」
え、、、？？？？？
新郎の言葉に思考が強制停止される。
声の先を辿ると、花束をぎりぎりキャッチして笑う萩原さんとにまにました松田さんがいた。
「うっそ、、。」
「あの人が例の旦那か〜、、。いいじゃん。」
「イケメンいいな〜！」
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甘川カズ子(プロフ) - 77人！！うれしーー！！！！！😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます！！！！！！ (4月19日 1時) (
レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます！！！めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ？？？？ (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘川カズ子 x他2人 | 作成日時：2023年11月13日 23時
