尋問(諸伏初登場㊗) ページ31
「で、その一般女性がAさんだったってわけか。」
〜AAの尋問。お初にお目にかかるお方を添えて〜
犯人見つけたのに、、。通報したのに、、。
「犯人はどこにいたの？」
ああ、。普段は素直になれない萩原さん相手でも、その優しい聞き方につい甘えたくなる。
「野次馬の中にいて、、。爆弾のスイッチを持っていたので通報しました。」
すべて事実。特に危険なことはしていない。
「なんで君、そんなに怯えてるの？」
先ほどお会いしたばかりの諸伏景光さんが優しく聞いてくれる。
「い、いや、、。そりゃ怯えますよ、、。身長の高い男性4人に囲まれたら、、、、。」
「そうなの？ゼロ。」
「僕に聞くな。本人がそう言ってるんだからそうなんだろ。」
「A。」
先ほどから黙っていた松田さんが、サングラスをかけたまま聞いてきた。怖いから外したほうがいいと思うんだ。
「お前、7年前に親父さん亡くしてるだろ。」
なんで知ってるの？
当時の感情がじわじわとこみ上げてくる。駄目。八つ当たりみたいなのは、、。落ち着いて私、、、、。
「そうですけど、何か？」
「むかつくか？」
「当たり前です。」
他の3人は何の話か分かっていないようだが、私と松田さんの会話を黙って聞いていた。
「名前はA嶽尾。元爆発物処理班でエースだった。だが7年前に起こった米花公園の爆破事件によって殉職してる。」
「だったら何ですか？」
「その爆破事件の犯人は現行犯逮捕され懲役7年の有罪判決を受け、今年出所。だがそいつは、子供が自分の顔を見たというだけで狙い殺そうとした。しかも失敗する事を考えて、敢えて当時と同じ状況をつくった。金で人を雇い、遠隔式の爆弾を使ってな。」
分かってる。この目で見たもの。
「また、、。」
怒りと共に溢れ出すこの感情は安堵に似た喜びだった。
「また、あの時と同じだって、、！怖かった！また目の前で人が死んじゃうかもってっ！！しかも、時々萩原さんの名前が聞こえるからもっと怖くなってっ！！」
「Aちゃん、、。」
「けど、、生きててよかったです、、、。良かった、、、。」
「Aさん。君が、萩原を生かしてくれたんだよ。」
「え、、？」
「あの時通報していなければ、萩原も他の人達も、もちろん君もここにはいなかった。君が救った命なんだよ。」
諸伏さんの一言で更に泣いてしまう。
「Aは泣き虫だな。」
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甘川カズ子(プロフ) - 77人！！うれしーー！！！！！😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます！！！！！！ (4月19日 1時) (
レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます！！！めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ？？？？ (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘川カズ子 x他2人 | 作成日時：2023年11月13日 23時
