ナンパより職質 ページ4
それから数日後。息抜きに友人と遊ぶ約束をした。いつもの公園で！という友人の提案にのり、その公園の前で待っていた。
「ねえねえ！」
「おい萩…｡」
オイハギ、、？？
「追い剥ぎ？！」
「ちげぇよ！！」
「ﾌﾟｯw…面白いね君！」
なんかめちゃくちゃ高身長のイケメンに声をかけられた。何この人たち…。まさかナンパってやつ？
「君が可愛いからつい声掛けちゃった！俺、萩原研二って言って、一応公務員やってるんだけど今からお茶しない？」
なんだこいつ。
正直私はこういうチャラい人は苦手だ。女の子を取っかえ引っ変えしてるような人間は好かない。もっと一途で誠実な人がいい。
不機嫌なのが顔に出ていたのか、うなじ辺りまで髪が伸びた…萩原？さんは、私の身長に合わせて若干しゃがみながら困り顔で私の顔を覗いてきた。
「そんな顔しないでよ！俺、悪い人間じゃないよ〜？なんならそういう人たちを捕まえる側だよ〜？」
悪い人ではないんだろうけどタイプでは無いことは明らかだ。
ん？捕まえる側？
「警察…？」
「そうそう！だから悪いことなんもしないからさ！ね？」
チャラい警察はますます嫌だわ。
「友人と待ち合わせしてるので…。」
「そっか〜…。守ってあげるのにな〜。」
ナンパを断った人は守ってあげないとかいう理不尽警察なんかこの人は。
するとグラサンをかけたもう1人の男が、萩原さんの肩に手を置いた。
「諦めろよ萩。ほら行くぞ。」
「仕方ないか〜…。ごめんね？じゃっ。」
萩原さんは私に手を振ったあと、先を行くその人の後ろを追いかけて行った。
「Aーー！」
2人と入れ替わるように、友人が2人に顔を見やった後で笑いながら走ってきた。遅いわ。
「ねえねえなにあのイケメン！！まさかナンパされた？！いいなあ…｡」
「あれがナンパなら職質の方がマシだわ！」
「どうしたん？」
公園の前にも関わらず、私は先程のナンパの愚痴を吐いた。
「で、さっきの2人は警察なんだってさ。ますます嫌になってナンパ断ったら、守ってあげるのにな〜ってさ。」
「高身長で公務員で警察官な上に、発言までイケメンとか優良物件じゃん。」
「嫌だね！もっと一途でチャラくなくて誠実な人がいい！」
「もったいね〜！ナンパから始まる恋もいいよ？」
「逆ナン魔のあんたに言われたくない。」
「イケメンには声掛けたくなるっしょ！」
すると後ろから何やら視線を感じそこを見ると先程の2人がこっちを見ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
甘川カズ子(プロフ) - 77人！！うれしーー！！！！！😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます！！！！！！ (4月19日 1時) (
レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます！！！めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ？？？？ (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘川カズ子 x他2人 | 作成日時：2023年11月13日 23時
