【K組】ナンパしてきた男は警察でした【萩原研二】

解除(萩原sido) ページ30

「ふう、、。」

昼飯を済ませ煙草を吹かしていると、突然慌ただしくなる同僚達。

「本日任意同行した男の取り調べにより、米花町2丁目の至る所に爆弾が仕掛けられていることが分かった！！爆発物処理班は直ちに出動せよ！！！」

噓だろ！！

急いで準備を済ませ階段を駆け下りる。もちろん、防護服はしっかり着て。

移動中、班長宛てに無線が入る。

「班長！一般人からの通報により、爆弾の場所がすべて判明しました！！」

「了解！萩原行けるか？」

「もちろんです！」

言われた場所へ向かうと、そこは住宅街だった。

駐車場の隅に置かれていたそれは簡単な仕掛けで、すぐに解除することができた。

他の爆弾も同様、30分ほどで解除ができるものだった。

変だ。何かが。

そしてその違和感の正体はすぐに分かった。

「班長！遠隔式の爆弾が米花公園に仕掛けられているそうです！！」

「分かった行くぞ！！！」

遠隔式の爆弾と聞くと、あの時を思い出すな、、。

米花公園へ向かうと、公衆トイレの隅に爆弾があるのを確認した。

すぐに解除に移るが、これは遠隔。犯人の気分次第でドカンしちまう厄介なものだ。

公園の外には興味本位で覗きに来たであろう野次馬。なかには動画や写真を撮る人間もいて心底不快だった。

警笛と野次馬の声を背に、黙々と作業を進める。

いつ爆発するかも分からない、しかもこれが爆発すればこの場にいる人間は無傷では済まないだろう。そんなバケモノを相手にする時は死ぬ恐怖を感じずにはいられない。

「まだ死ぬわけにはいかねえんだ、、。」

すると、ピッという音と共に爆弾のタイマーが消える。

しかしまだ油断はできない。

「萩原！よくやった！！爆弾は解除されたぞ。犯人も捕まったそうだ。」

解除開始から1時間足らずで聞こえた班長の声を聞き、ようやく安心する。

「一般女性が犯人を見つけて通報してくれたそうだ。良かった良かった！！！」

尋問(諸伏初登場㊗)→←終わりじゃない(初松田sido㊗i)

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