大晦日(２) ページ24
「おっ、あったまってるね〜！」
突然後ろから聞こえた声に驚きながら見上げると、警察官の彼が顔を赤くしながら立っていた。
「今日めっちゃ寒くね？おっちゃん、俺もおしるこ！」
おじいさんからおしるこを受け取り2人と同様にｺﾞｸｯと喉を鳴らすと口から白い息が溢れた。
「2人も来てたんだね。けど大晦日だからって油断しちゃ駄目だよ〜？オオカミはどこにでも居るんだから。」
「もしかして逆ナンしようとしてたのバレて…。」
「あったり前よ！愛子ちゃんすーぐナンパするから、Aちゃんしっかり守ってやってね。もちろん、いざと言う時はお巡りさんが駆けつけるから決して無茶はしないように！」
「はい…。」
Aは、ちゃんと話を聞いているようで聞いていない。それもこれも目の前の彼が原因である。
「Aのやつ。萩原さんに見惚れてるんですよ。」
「え？そうなの？」
「その制服姿を見た事ないからだと思います。さっきも"かっこよかったな"とかぼやいてましたし。この間のスーツの時だってそう。良かったですね旦那！」
萩原はそれを知った瞬間、寒くて赤らめていた顔を更に赤くした。まさかAが、自分に対してそんな事を思っていたとは知らなかったのだから。
「知らなかった…。」
「あーあ、私も彼氏と来たかったー！」
「愛子ちゃんって彼氏居たんだ？！」
「居ますよ。けど今日は当直で一緒に居られないから友達と行ってきていいよって！」
萩原は当直と聞いてもしかして
「萩原さん、お仕事大丈夫なんですか？」
「ああ大丈夫大丈夫！ちょっと話したら戻るって言っておいたし…けどそろそろ戻んなきゃだ。」
「そうですか。頑張ってくださいね！」
「もちろん！あ、言い忘れてた。」
萩原はAの耳元まで顔を近づけると、一言言ってから背を向けて歩いていった。
「A？なんて言われたの？」
「ん？うん…。ふふ笑なーいしょ！」
年越しまでの時間が迫り、カウンドダウンが始まった。
「カウンドダウンだよーー！！！」
１０！
９！
８！
７！
６！
５！
４！
３！
２！
１！
「ハッピーニューイヤー！！！！」
ーーーーーーーー
皆様あけましておめでとうございます！今年が皆様にとって幸せな年になりますように！！今後とも作者共々今作をよろしくお願いします！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
甘川カズ子(プロフ) - 77人！！うれしーー！！！！！😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます！！！！！！ (4月19日 1時) (
レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます！！！めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ？？？？ (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘川カズ子 x他2人 | 作成日時：2023年11月13日 23時
