検索窓
今日:55 hit、昨日:372 hit、合計:24,980 hit

詰み ページ16

「これからは!電話をして下されば会いに行きますから!!!いくらでも声聞かせてあげますし、姿だって幾らでも見せてあげますから!!」

『………。』

だ、黙っちゃった。引かれたかな…。

『安心しろ。萩原は今のセリフで引いてなんかねえから。ただちょっと今は話せそうにない。』

この声は松田さんか。でもなんで?

「松田さん。何かありましたか?」

『いやなんも…ねえと言ったら嘘になるけど大丈夫だ。』

「そうですか…。ん?」

まって、今松田さんなんて言った?

萩原は今のセリフで引いてなんかねえ(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「松田さん今の聞いてたんですか?!!」

『声がでけえよ笑まあな。知らねえ番号からだったからスピーカーにしてたしバッチリ聞いてたぜ。ちなみにここ職場な。』

最後の松田さんの一言が、私の心に追い打ちをかけた。

「終わった……詰んだ…。」

梓さんと愛子はキャーキャー言ってるけど、まさか他者(職場の人たち)に聞かれているとは思わなかった。人生エンドだよ。ちなみに安室さんはニヤニヤしてる。

『そう落ち込むなって。あ、今はスピーカー切ってるから安心しろ。』

「1番聞かれたくないことを聞かれたのに安心できません…。」

『仕方ねえ…。その代わり。今萩がどんな状況か教えてやるよ。』

どんな状況なんだ…。

『耳まで真っ赤にして何回もため息つきながら悶えてる。』

つまりそれは…。

「耳まで真っ赤って…もしかして照れて、、?」

『だな。にしてもそれを女に言わせるたあ萩らしくねえな笑』

「さすがチャラ警察…。今までは言う側だったんですね。」

少しの嫉妬から、本人では無いのに言ってしまった。

『そうカッカすんな。電話してくれれば会いに行くって、フツー男が女に言うセリフだって事よ。』

「そういうもんですかねー。」

『そういうもんだ。お、萩復活。話せそーか?ちょ、いきなり携帯とんな!』

『Aちゃん?!とりあえず今から会いに行ってもいいかな!!!』

「えっ?なぜ?!」

『今回電話をくれたのはAちゃんだから!俺が会いに行く!』

「で、でもお仕事あるんじゃっ!」

『今日は非番で陣平ちゃんちに居たから大丈夫!それに…。』

分かり易い嘘…汗

『俺が…Aちゃんに……会いてえからさ。頼むよ。』

弱ったような低い声でそんなふうに言われたら…。

「ポアロ。」

『へ?』

「今ちょうどポアロに来てて、そこで待ってますから!じゃっ!」

スーツ→←初めての電話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

甘川カズ子(プロフ) - 77人!!うれしーー!!!!!😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます!!!!!! (4月19日 1時) (レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ???? (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:甘川カズ子 x他2人 | 作成日時:2023年11月13日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。