爆弾発言 ページ12
ポアロと書かれた店のドアを開けると、カランコロンという音色が頭上で響き渡った。
「いらっしゃいませー!あら朔真くん!」
「っす。」
「今日もサンドウィッチですか?」
「はい。お願いします。」
なんか慣れてる、、??常連なのかと思っていたら、女性の店員さんがこちらを見て首を傾げる。
「ところでそちらは?もしかして朔真くんのお姉ちゃんかな?」
「え、はい。AAと申します。」
「友人の愛子です!」
「朔真くんから話は聞いてるよー!会ってみたかったの!どうぞ座って?」
「ありがとうございます。」
案内されたとおり入口から見て朔真、私、愛子の順で座る。すると褐色の男性の店員さんがサンドウィッチをくださった。
「俺の奢り。安室さんのサンドウィッチめちゃくちゃ美味いから。」
朔真が奢るなんて滅多にないのになんでだろう…。と思いつつも、恐る恐るサンドウィッチを頬張る。
「うんまっ!ねえA!これめちゃくちゃ美味いよ!安室さん凄ぉい!!」
「ハッハハ笑、どうもありがとうございます。」
「確かに凄く美味しい…。」
「それな。あ、安室さん。」
「なんだい?」
「姉貴達が、安室さんに用事があるんだって。」
「僕に?」
作業をしながらだが時折しっかり目を見て話す安室さん。この人があの人達の同期なんだ…。
「A、聞いちゃいなよ。」
「でも…。」
「聞かなくても、あれは言ってもいいんじゃない?隠すようなことでも無いでしょ。」
「まあ確かに…。」
私達の会話が疑問なのか、3人とも私たちを見て疑問に思っているようだ。
「安室さん。萩原研二さんと松田陣平さんと同期って本当ですか?」
「ええそうですよ。けれどよく知ってますね?」
「実は、最近よく会うんですよね。顔見知り?程度なのですが。」
「そうなんですか。あいつら仕事が忙しいって言ってたのに。」
「萩原さんたち拗ねてましたよ。警察学校を卒業した途端に音信不通になったりして、同期の2人に全く会えなくなって寂しい〜って。」
愛子が上手く説明してくれるおかげで助かる。
「そうなんですか。たまには連絡しないとな。」
「それなんですけど、お願いがあ「待って。愛子。」
「急に腕掴まないでよ。どしたの。」
「やっぱりやめよ?ただの顔見知りなんだし…。ほぼ赤の他人じゃん。」
すると愛子はわざとらしく少し大声で言った。
「あーあ。萩原さんと両片思いのくせに何言ってんだかー!」
「ええっ?!」
94人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
甘川カズ子(プロフ) - 77人!!うれしーー!!!!!😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます!!!!!! (4月19日 1時) (レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ???? (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘川カズ子 x他2人 | 作成日時:2023年11月13日 23時