偶然 ページ11
「………まじ?」
「…はい。」
あれから2週間が経った頃。休みの余裕ができた愛子を家に呼んで相談をしていた。そして先日のことを話したらこうだ。
「あんたが恋か〜…。しかも最初は嫌がってた男に…。少女漫画か?」
「そ、それな〜…。」
「相手は警察官で爆発処理に長けてて、高身長でイケメンで気配り上手で優しい…。超ハイスペックじゃん。」
愛子がそう言ってぬいぐるみを抱きしめながら指折り数える。
「もったいないよ。絶対手に入れな?一目惚れされてんでしょ?」
「まあ、、うん。」
「両片思いってやつじゃんうわ羨ましーー!!!!」
「わわわ声でかいって!!」
「姉ちゃん好きな人いんの?!」
「朔真?!!」
愛子の叫び声に反応したのか、ドアを思いっきりこじ開けて朔真が飛び込んできた。
「え、誰?もしかしてこないだ来た人?姉貴好きなの?」
「え、ち、ちが」
「らしいよー?朔真も応援してやりなね。ロン毛の方なんだって!」
「あの声が低かった奴?うわマジか姉貴ああいうの好きなんだ…。」
「うるさい!」
「あれが俺の兄貴になるのか、、。有りだわ。姉貴頑張れよ。兄貴連れてきて。」
「あああもうハイハイ分かった!!」
「ちなみにもう告ったらしいよ。」
「愛子?!」
なんてこと言うんだ愛子!
「え、告ったの?!いつ!!!」
すると愛子は、私の許可無く先日の事をそれはそれは丁寧に分かりやすく説明した。
「嘘だろ。姉貴そんなん言ったん。」
「言った、、。」
「やばすぎ…。返事は来てないの?」
「そもそも連絡先知らない。」
「え、なんで。」
「相手が警察だからって固くなってんのよ。そういうとこ厳しーだろうって。そもそも聞かれないしね。男ってばそういう時こそビシッとするもんなのにねぇ。」
「ふーん…。あ、やべえ。俺ちょっと出掛けてくる。」
「どこに?」
「ポアロってとこ。なんか安室さんっつーかっこいい店員がいるとかで有名なとこだよ。」
安室さん、、??なんかどこかで聞いたことがあるような。
「ああー!!!」
「な、何。」
「A覚えてないの?萩原さんと松田さんが言ってたじゃん!」
《ポアロ?》
《そっ。安室透っていう俺らの同期が働いてるから、今度連れてってあげるよ。警察はもう辞めちまって探偵やってるんだ。》
「あー言ってた!」
「朔真、私達も連れてって!」
「え、い、いいけど、、、。」
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甘川カズ子(プロフ) - 77人!!うれしーー!!!!!😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます!!!!!! (4月19日 1時) (レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ???? (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘川カズ子 x他2人 | 作成日時:2023年11月13日 23時