【イナクロ】ＩＱサバイバル (ページ12)

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１２iq ページ12

【浜野サイド】

朝の眠気がまだ払えない中、俺は自分の個室のイスに腰を下ろした。

俺のIQプロフェンスは、綱海さんだ。

綱海さんのIQは２９０―――――――だけど、俺は３００以上を目指したい。

綱海さんも、応援してくれている。

俺はAと別れ、IQレベルルームのミドルルームにいた。

真ん中の部屋―――――つまり、このIQレベルルームの中央にある部屋だ。

基本的に、ここが一番使われる場所となる。

俺は、ブックルームで借りた『地の本』を手に取り、ページをめくった。

地の本とは、略しているため本当の名前は『地理の本』社会だ。

浜野：「うわー・・・まじこの問題わかんねー・・・。」

俺はため息をついた。

すると、隣の個室から速水が顔を出してしかめっ面をしてきた。

速水：「浜野くん・・・・・・・・静かにしててくださいよ。

勉強に集中できませんから。」

浜野：「あ、わりぃな！」

そして速水はぶつぶつ何かを言いながら、自分の個室へと顔を戻した。

速水のIQは２７０らしい。

二か月前ぐらいは、同じIQ２５０でライバルだったのになぁ―――――・・・。

やっぱり、速水はちゃんと勉強してるのかな？

速水のIQプロフェンスって誰だっけ・・・？

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ああ、そうだ。

飛鷹さんだ。

隣を見ると、速水はイヤホンをして英会話を聞いていた。

レッスンルームでやれよ・・・・・・・そうは言わなかった。

真後ろには神童が器楽の本を読んでいる。

そして霧野は天気専門の本・・・いわゆる、理科だ。

倉間は生物の本、Aは数学、剣城は社会、影山は美術の本――――――。

俺は朝の眠気が覚めた。

頭脳選抜学校に行ける条件のひとつ。

それは、音楽、美術、技術、家庭科、すべて――――――――。

５教科はもちろん、すべての教科を完璧にしないといけないのだ。

俺は時計を見た。

浜野：「ちゅーか・・・残り時間あと一時間かよー・・・。」

俺は、シャーペンを持って机に体を向けた。

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