【アルフレッド】開国ぜったい阻止するマン(ギャグ) ページ10
(夢主は国ではなく役人。ねつ造国家が出てきます。男主)
「起きてくれよぉぉ!」
「嫌だ、お外なんか出たくありません!野蛮極まりない欧米など…きっと中国さんのようにされてしまうに違いありませんわ!」
この熟年夫婦のような会話をして、襖の奥の我らが祖国を出そうとしている男はアメリカ。今話題の国家、らしい。
祖国は襖の奥で200年近く引きこもっていたらしい。僕も役人だった父に連れられて一度祖国に会った事はあるが、髪はぼさぼさで生気のない状態だった。
襖ごしで話したことはあったが、全く出てこない祖国と僕とはそこまで交流はない。…今日あった町の事件だとかをお茶を飲みながら話す程度しか。
そしてつい最近やってきた国、アメリカはどうやら祖国の引きこもり生活を終わらせようとしているらしい。
祖国は絶対に嫌だと頑なに言っているが。
「A!そこにいるのでしょう!この男を帰らせなさい!お願いしますから!」
相当祖国も粘っているのか、こう悲鳴を上げる。
「俺はそんな悪いことはしないんだぞ!」
「しますわ!実際に日本さんはとても不平等な条約を結ばされていましたもの!中国さんなんか、半植民地ではないですか!そんな外道国家に開国し条約を結ぶなど、わたくしが許しませんの!」
正直に言うと、僕は開国に賛成だ。それで祖国がまともに政治をやってくれるならいい機会だと思う。
それにこのままじゃいつ攻められてもおかしくない。
「あの…祖国。アメリカの言い分も聞きましょうよ。野蛮そうなのは同感ですが案外悪い男じゃなさそうですよ。」
「野蛮って…そうだぞ。君に色んなことを教えるさ!だから出てきてくれよ!」
すると祖国の必死の抵抗が少し収まったように見えた。
「わたくし、これからどうなるのでしょう?開国なんてしてしまったら…そう考えるだけで恐ろしく夜以外眠れませんの!」
「眠れてますよね、それ。」
こんな所でボケないでください祖国。
「君を大切にするよ。君の国の国民を差別なんかするために俺は開国を要求してるワケじゃない。色んな事を知れば更に君の国はファンタスティックに変わる。だから、君もその襖をあけて…」
そう言いかけた途端。
ピシャリと言う音をたてて襖が閉じた。
「ふふっ、やっぱりダメですわ米国さん。貴方はそう日本さんも言ったそうではないです?だから、
お 断 り し ま す!」
__ダメだこの祖国、早くなんとかしないと。
僕とアメリカはそう思った。
【王耀】きょうだいごっこ。(ほのぼの)→←【アーサー】やさしいおばけとかわいそうなおとこのこ(ほのぼの&切ない(?))
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ミファ(プロフ) - エリジャさん» ありがとうございます! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 9307a90a97 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - ミファさん、こんにちは。イベント参加ありがとうございます!!読ませていただきましたが…ぶ、文才が凄すぎる………すごく上手いですね!!これからも頑張ってください!応援しています!! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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