【ドーヴァー】Peu ma marionnette（シリアス・ヤンデレ？） ページ21
(これの話とつながっています。恋愛描写は兄ちゃんともあるけど眉毛がメイン)
館の最上階。庭が一望できる窓がある執務室。
そこでアーサーはただただ庭を眺めていた。
俺は後ろから忍び寄り、首に持っていたナイフを当てる。
まだ殺すつもりはない。脅す程度だ。
しかしアーサーは全く動じず、黙っている。
「…アーサー、いい加減にしたらどうなんだ。」
「何の話だよ、髭。」
元々おかしかった。
腐れ縁とは言えどなんだかんだで交流があったアーサーと俺。
アーサーがおかしくなったのは、いつからだっただろう。
「なんでお前がおかしくなったのかは知らないけれど、Aまで巻き込むのはないじゃないか。」
「おかしく？…お前の方が充分おかしいと思うぞ。」
恋人だったAをたまたま紹介した時、アーサーが珍しく顔を赤くしていた。
きっとAに恋をしたんだと思う。ただ、Aは俺の恋人だ。お前なんかにあげるものか。
そう思っていたのに。
「人の恋人軟禁してた人物がよく言えるよな…」
「…なん…きん？合意はちゃんと得たぞ？」
よくその顔で平然としている。
「いいから、Aの場所を教えろよ。」
「二階の一番東の窓から見て右側にある三番目の部屋にいる。」
思ったよりあっさり答えてくれた様。
ただ、アーサーもついてくる。
さっきアーサーが言った部屋で止まると俺は無理やり部屋の扉をこじ開けた。
案外脆い作りだった様で扉はいとも簡単に壊れてしまった。
部屋に入る。
＿＿アーサーはついてこなかった。
部屋を見回すと、何やら歌う声がする。
「Ainsi font ・ font ・font…」
昔、一緒にAと歌った童謡。この歌声はきっと彼女のものだ。
「…A！」
そう叫ぶと歌声は止んで、俺の方を振り向くA。
足が不自由になったのだろうか、車いすに座っている。
目には布が巻かれており、恐らく音のする方に声がしたんだとおもった
「無事だったんだな」と俺が言うと、「ひっ」と小さく彼女が呟いた。
「やだぁ、あー、さー、このぬのやっ、はな、して、あーさー」
子供が許しを請うように幼く小さな悲鳴をあげるA。
「…ごめんなさい、あーさ、もうじないがら、ぞとなんかいがないがら…」
涙が溢れて頬を伝っている。声がつまっている。
「A…？」
「やだっ、あーさー、助けて、こわいっ！」
＿＿どうして俺の声が聞こえない？
【ドーヴァー】Little My Marionette（シリアス・ヤンデレ）→←【アーサー】そとがみたい（シリアス）
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ミファ(プロフ) - エリジャさん» ありがとうございます！ (2017年4月25日 21時) (
レス) id: 9307a90a97 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - ミファさん、こんにちは。イベント参加ありがとうございます！！読ませていただきましたが…ぶ、文才が凄すぎる………すごく上手いですね！！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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