【フェリシアーノ】君の全てで論破してよ！（切ない） ページ8
(ダンガンロンパパロ。死ネタ。)
モノクマって奴にコロシアイ学園生活を強要されてから、早２週間。
この学園生活を終わらせることにした。
黒幕を暴く、だとかそんなんじゃなくって。
__私一人がここを出る__
もう耐えられなかった。コロシアイとか、もうそんなの嫌だった。
殺されるのも嫌だし、ここからもう二度と出られないのは嫌だった。死ぬのは一番嫌。
だから、私が殺す。そしてこの学園から出る。絶対に！
「A！珍しいね！」
ぎゅっと彼に抱きしめられる。
フェリシアーノの部屋に訪れた私は、笑顔を作り笑いで対応する。
彼の部屋は整頓されていて綺麗だった。
嗚呼、恋人を手にかけるなんて！
今私はものすごく興奮している。彼なら私の力でも殺せるかもしれない。
「久々にフェリと二人きりで話したくなったの。もうしばらく恋人らしいことしてないからさ」
「でも俺はどんな事があろうとAの彼氏だよ！俺、そうやって約束したもん」
「うん。そうだね」
こんな時も純粋に話しかけるフェリが憎くて憎くてたまらない。フェリにとって私は普通の愛しい彼女なんだろう。
自己中なんてそんな風にとられるかもしれないけど。
「ねぇ、フェリはさ。私がどんな私でもフェリの彼女だって思ってくれる？」
「何言ってるの？俺は自慢の彼女だよ！」
ああ、可愛い子。その顔が今から歪む。
私はフェリの腕を掴むと、近くのベッドに押し倒し持っていたナイフを近づける。
「A…？なん…で」
「フェリ、あのね」
私はひと思いに叫んでしまう。
「私はこの学園生活が耐えられないの！フェリのことは勿論好き！大好きなの！」
「…」
「でもね…もう嫌。死にたくないの…私はこんな所で死にたくないの」
嫌われるのも承知の上。フェリを現在進行形で裏切ろうとしてるんだから。
「だい…丈夫だよ。」
掠れた声でフェリは言う。彼は涙を流しながら私の背中をさすった。
「ごめんね。わかってあげられなくて。でもね、おれ」
＿＿Aのことだいすき
その瞬間。何かが壊れたように私は彼の喉をナイフで刺した。
＊＊
「お見事！今回のクロはAさんなのでした！」
足元が崩れていく絶望感。
恋人まで殺して。その上、私も死ぬことになって。すっごく絶望的じゃない。
「もういいよ。おしおき、でしょ？」
フェリ、今行くよ。
私は最後に伝えられなかった台詞を言う。
「フェリ。大好きだよ。愛してる。」
さあ、会いに行こう。
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ミファ(プロフ) - エリジャさん» ありがとうございます！ (2017年4月25日 21時) (
レス) id: 9307a90a97 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - ミファさん、こんにちは。イベント参加ありがとうございます！！読ませていただきましたが…ぶ、文才が凄すぎる………すごく上手いですね！！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
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