七夜目 ページ9
「へー!一回あってみたかったなプロイセンのお父様。」
彼女が聞いてきた、最初の質問
俺が、プロイセンであった頃の話、つまり(今もだが)現役の時の話だ
俺様の尊敬する、フリッツ親父の事を話していた
親父と言っても、事実上の血縁関係はない
上司と国の関係だが、親父は俺の事を我が子の様に思ってくれていた
「でもな、7年戦争の時は食糧難で…」
俺も話している内に昔の事をたくさん思い出した
正直、俺は国の友達と呼べる存在が多いわけではない(いないわけでもない)
だが俺はこんなにも上司や国民に愛されていると感じると、まだ生きていたいという気持ちに駆られる
いずれ、統一の日が来たら
俺はどうなるんだろうか?
そして、彼女も…
俺の話に彼女はとても興味を示していた
彼女のいなかった時代
ヴェストにWW2の話はたくさん聞いていた、と彼女は言った
だが、そのヴェストでさえ知らない、ドイツ統一前の世界
彼女は、また登場人物がでてくる度に嬉しそうだった
特に、ロシア、ヨーロッパ諸国の名前が挙がる度に
「すごいねー!私、その時代に生まれたかったな。」
と彼女は言う
確かに、話を聞くだけならとてもすごい武勇伝だと思うが、女の姿の彼女を親父がそう簡単に受け入れてくれるか…
俺は彼女に当時の世界観、と言うのを教え忘れた事を少し後悔した
「ありがとうプロイセン。おかげで、他に質問しようとした事全部忘れちゃった。ねえ、お礼!」
そう彼女は机から、ガタッと立ち上がり言った
「もう帰りましょう!長居しても悪いし!」
目が悪いって言う反省の色じゃないんだが
「お礼のお話、考えててね!」
そう言って、Aは俺の手をとり、店を出たのだ
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