127話 ページ21
私はfive sistersに負けた。
たとえどんな手を使おうと勝ちは勝ちだから、文句を言うつもりはない。
それに腕や足の傷は残らないみたいだし、私的にはOK。
ただ、どんな手を使われたとしても勝ちたかった。たとえ卑怯な手を使われても勝てるって証明したかった。
せっかくお姉ちゃんが来てくれてたのに、こんなかっこ悪いとこ見せちゃって、もうホント恥ずかしいなあ...なんて。
私がそんなことを考えていると、静さんが私に問いかけた。
「こんなこと聞いていいのかわからないのだけれど...
Aのお姉さんって、どんな人だったの?」
『え...?どうして突然...?』
「あなた、舞台袖にはける時、私を見て『お姉ちゃん』って言ったから...
少し気になって...あ!言いたくないならいいのよ!!突然ごめんなさい!」
もう、ここまで来たんだから、言ってもいいよね。
『....いや、大丈夫です。
静さんって、世界に３人自分と同じ顔の人がいるって話知ってますか?』
「聞いたことぐらいは...」
『それだったんです』
「え?」
『静さんとお姉ちゃん、すっごく似てるんです。顔も髪の長さも、それに声も若干似てるんです。』
そう、静さんは、お姉ちゃんと似てる。
ぱっちりした2重の両目、綺麗な鼻筋、唇。髪の長さに綺麗な黒の髪色。
私は、無意識にずっと、静さんとお姉ちゃんを重ねていた。
だから、今日も、私は静さんをお姉ちゃんって呼んだ。
『私お姉ちゃん大好きだったから...
無意識にお姉ちゃんと静さんを重ねて...
ははっ、私って馬鹿ですよね〜!もうお姉ちゃんはいないのに、ここにいる静さんはお姉ちゃんじゃないのに...
なんで、なんでっ...』
弱すぎるだろ私。なんでこのぐらいで泣いてるんだ。
その時、静さんは私を抱きしめた。
「いいのよ、それでも。重ねててもいいのよ。」
すごく優しくて、やっぱりお姉ちゃんを思い出しちゃって。
「あなたがお姉ちゃんのことが大好きで、忘れられないのはわかった。」
こうやって、静さんという存在だけで見れないのが嫌で嫌で。
「だから、私はこの容姿でいることを誇りに思うわ。」
申し訳なくて。
「だって、あなたが大好きな人と一緒なのよ?とても素晴らしいことじゃない?」
『...!!』
でも、幸せなんだ。
お姉ちゃんがそこにいるみたいで、ずっと、見守ってくれているみたいで、嬉しいんだ。
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みっちゃん(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 頑張りますね！ (2019年8月30日 0時) (
レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いーー！！！！続きが楽しみですー！！更新頑張ってください！！！応援してます！！！！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - ありがとうございますっ!!!どんどんいい作品を作っていけるように頑張ります! (2017年10月25日 21時) (レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 4部お疲れ様です！番外編も楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2017年10月24日 22時) (レス) id: 0dfb0f50b9 (このIDを非表示/違反報告)
二宮葵(プロフ) - 麗奈♪さん» ありがとうございます!!!これからも応援よろしくお願いします!! (2017年5月28日 8時) (レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちゃん | 作成日時：2017年4月30日 22時
