119話 ページ13
体全体に振動を感じた。
ゆっくり目を開けると、電灯が勝手に右から左へ動いていく。
なんでかちょっと考えたら、(ああ、私が動いてるんだな)ってわかった。
(あれ、なんで?私は、大きな棚の下敷きになって...)
視界の端、左上にうっすらと見える人影を、ゆっくり見てみると、見覚えのある顔だった。
『十さん...?』
ぼそっと呟いてみると、十さんはパッと私を見て、走るのをやめた。
「Aちゃん、気がついたんだね!」
「A!大丈夫か!?」
「A、大丈夫なの!?」
その瞬間、右と左側にいた楽さんと天が見えた。
そしてなんとなく察した。私はこの3人に見つけられて助けられたんだって。
でもとにかく、気になるのはブラホワのことだけ。
『皆さん、私の出番は...』
尋ねると、天が率先して答えた。
「まだだよ。あと１時間はある。でももうリハはできないよ。」
天のその言葉に、楽さんが素早く反応した。
「こんなに怪我してるのに出るつもりか!?」
今ボーッとしてるからわからないけど、今私は怪我してるらしい。
『出れますよ...隠していったらいけますって...』
どんな状態かわかんないけど、なんとなく行ける気がした。
「でも...」
「Aちゃんは、どうしても出たいんだね？」
楽さんの言葉を遮って、十さんが私に問う。
『はい...出たいです...』
ずっとボーッとしていて正気に戻れる気がしないけど、その間は痛みを感じないし、なんでもできる気がする。
よくわからない自信に後押しされて、私はステージに立つことを決めた。
相手の不戦勝だけは、嫌だから。
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みっちゃん(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 頑張りますね！ (2019年8月30日 0時) (
レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いーー！！！！続きが楽しみですー！！更新頑張ってください！！！応援してます！！！！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - ありがとうございますっ!!!どんどんいい作品を作っていけるように頑張ります! (2017年10月25日 21時) (レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 4部お疲れ様です！番外編も楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2017年10月24日 22時) (レス) id: 0dfb0f50b9 (このIDを非表示/違反報告)
二宮葵(プロフ) - 麗奈♪さん» ありがとうございます!!!これからも応援よろしくお願いします!! (2017年5月28日 8時) (レス) id: a5b5550cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっちゃん | 作成日時：2017年4月30日 22時
