私の姉 ページ6
「ただいまー」
そう言いながら手持ちの鍵でドアを開けて中に入る。そのまま手を洗って2階のリビングへ行くと姉が先に帰ってきていた。
「おかえりー」
リビングでポテチを食べながらのんきに返事したこの私の姉はリカという。
現大学生で、三和くんのお姉さんとは学部が一緒らしい。
けだるげにテレビのチャンネルを変えながらソファーの上であぐらをかいていた。
制服から部屋着に着替えて制服を吊った後、お姉ちゃんの隣に座ると、お姉ちゃんが「ん」と言いながらポテチの袋を差し出してきたので、私もポテチを口に運んだ。
「んで、三和くんとはどうなったよ?」
「んぐっ･･･はいっ!!!?」
「いや、三和くん、三和タイシくん。あんたの初恋の。」
「なんでそんな事聞くの!?」
「は?好きなんだよね?進展を聞いてんだけど。ポテチ喉に詰まらせて今顔赤いってことは今も好きだよね?」
「そんな･･･お姉ちゃんに関係ないじゃん!」
「いや、お姉ちゃんというものはな、妹の恋路を応援するのが仕事なのさ。
言ってみなさい。何か進展はあったの?」
「何も･･･ないもん」
「んーそうかー･･･
いやでもな、三和くんのお姉さまはAを妹に欲しいって言ってたぞ」
「え、ユカリさんが!!?」
「おー。良かったな、取り敢えずいびられることはないな」
「いやでも、三和くん自体は迷惑に思ってるかもしれないし･･･」
「むー･･･そんな事ないと思うけどな」
「でもお姉ちゃんは三和くんじゃないじゃん」
「むーーー･･･
でもさ、このままで良いの?三和くんがいつか別の人のところに行ってしまった時、後悔するんじゃないの?」
「･･･それは、するだろうね
でも、もうなんか小さい頃から一緒だったのに今更って感じもあって･･･
それで距離ができちゃうのは、今の関係以上に嫌だから･･･
あとそれに、三和くんにとって私は"大切な親友"なんだよ。」
「･･･そっか」
「うん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっちゃん | 作成日時：2017年4月5日 0時
