彼のことが、好きなだけ。【カードファイト!! ヴァンガード】 (ページ13)

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楽しい毎日ページ13

それからは基本レンくんと一緒にいるようになって、苦しくて暗かった毎日が少し明るく見えた。

そして翌年に、最も私を嫌っていた人が転校したことによって、私は少しずついろんな人と会話できるようになっていった。

そうなると、私の毎日は一気に楽しくなった。

いろんな子と遊べるようになったし、ファイトもしてくれるようになった。

でも、連勝を続けると、また不審がられて嫌われてしまうかもしれない。

だから、その頃からファイトは、レンくんがいる前では勝つようにしたけど、レンくんがいない時は極力負けるようにした。

もう、『気持ち悪い』とか、言われたくないし。

そして、そうやって過ごしていると、全てのことが円滑に進んだ。

私のファイトの戦績は普通以下になったし、カードの声が聞こえるなんてレンくん以外信じてないしわかってない。

無視されることもない。1人になることもない。

幸せだった。

そんな幸せの最中、私は小学三年生から、お父さんの転勤によって別の学校に入ることが決まった。

小学校低学年なんていろんなことを楽に考えてるから、レンくんとも「また会おうね～」みたいな感じで別れた。レンくんも手を振っていてくれて、お互い笑顔だったのを覚えてる。

(そういやあれから、結局レンくんと会ったこと1回もなかったな)

彼は今元気にしているだろうか。

そして、私が一番大好きな彼に出会ったのは、この後だったんだよね。