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演劇少女14 ページ17
手を引っ張られ、森の中を駆け回る
思ってたのだが、なぜ豊臣さんは私たちに着物を渡したのだろうか？
豊臣さんが私たちを戦場に連れて行くと、決めていたはずだ
なのに、どうして動きにくい着物を渡したのだろうか
姉ちゃんも着た日の夜、動きにくいって理由で脱いじゃったんだよな
貴女,結月「「………」」
すごい
片手がふさがっているのに、敵を倒して行く
やはり、彼は強い人なんだな
私とは真逆だ
それが悔しくて静かに下唇を噛む
私は弱い、とっても弱い
強い彼が羨ましい
貴女「……！！」
誰かに見られている
誰かが私と姉ちゃんを見ている
誰が見ているんだ？
気になる。ものすごく気になる
だが、ここで後ろを振り向くわけにはいかない
振り返ると敵に追いつかれてしまう
好奇心を殺して逃げなければ
そうじゃなきゃ、姉ちゃんが怪我してしまう
姉ちゃんは幸せでいい
不幸になるのは私だけでいい
私だけが………
続く (更新停止中)
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作者名：ステラ | 作成日時：2018年1月9日 0時
