とある妹が演劇部の副部長である件について (ページ15)

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演劇少女12 ページ15

利家「一番槍は俺がもらったー！！テメェら行くぞぉぉおおお」

兵士たち「「「オォー！！」」」

なぜだ、どうして

官兵衛「利家の舞台が敵陣に食い込んだ。半兵衛、準備はいいか？」

半兵衛「オッケー！みんな～、官兵衛の舞台と一緒に攻めるよ！」

三成「なるほど、相手はそのように来ましたか。では、第二陣、すぐに隊列を組め！敵を休ませぬよう前線に兵を送り続けろ！」

どうして私は

秀吉「ほらほら、こっちこっち！」

結月「ちょ、ちょっと待ってください。秀吉さん！」

私というより、私たち姉妹は合戦場にいるのだろうか

急に連れてこられた場所が合戦場とは思わなかったよ

秀吉「どう？結構いい眺めでしょう？」

貴女「どの景色がいいのかサッパリわかりません」

秀吉「こういうとこって、むさ苦しくて嫌でさ！やっぱり女の子がいると花があっていいよね！」

自由……自由すぎる人だな。豊臣さんは

それにしても、この世界は元の世界より気が楽だな

結月「相手は強いんですか？」

秀吉「え？あぁ、そうだね。数ある陣営の中でも今戦っている織田軍は冷酷無比でとてつもなく強いんだ。もし、あんた達を見つけたのが織田軍だったら殺されていたかも」

結月「！？」

秀吉「怖がらない、怖がらない。俺がいるでしょ？ま、だからさ、見慣れない格好でちょっと心配だったんだよね」

そっか、この世界にとって洋服は珍しいんだ

だから、村娘に混じれるように着物を渡してくれたんだ

でも、着物に慣れない私たちは不自然だと思われるだろうな

姉ならまだしも、私の目は赤色だ

顔でも見られてしまえば村娘だと嘘をついてもバレてしまうだろう