とある妹が演劇部の副部長である件について (ページ11)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:12,808 hit

演劇少女9 ページ11

イマリ「ここは『神牙』という国で姫神子様の力で統治された平和な世が続いていました」

貴女「過去形だね。もしかして、その姫神子様がいなくなっちゃったの？」

イマリ「その通りです。世界は混乱し、各地の武将が兵を挙げて天下統一しようと戦い始めたんです」

天下統一って、まるで戦国時代みたいだね

歴史はいつも赤点ギリギリだったから詳しくないんだけどな

それにしても『神牙』や『姫神子様』どちらも聞き覚えのある単語だな

結月「でも、どうして私たちの力が必要なの？」

イマリ「僕は姫神子様から『異世界から来た姉妹を探せ』と言われていました。貴女たちは姫神子様を探す唯一の手がかりなんです！」

貴女「そういうことね。私はその姫神子様を探すの協力するよ」

イマリ「本当ですか？」

貴女「ここで断って白タヌキちゃんに泣かれるのは嫌だからね」

なーんて嘘だよ

だって、姫神子様が見つかれば私たちは元の世界に帰れるかもしれないじゃないか

まぁ、私は帰れなくてもいいけどね

でも、演劇部のみんなに会えなくなっちゃうのは残念だな

イマリ「白タヌキじゃなくてイマリです！」

貴女「わかった。次からはイマリちゃんって呼ぶね」

イマリ「あっ、吸血鬼が来る！」

そう言って茶釜になるイマリちゃん

茶釜って姿を隠すために使うものだったっけ？