彼らは私を寝かしてくれないらしいです。 浦島坂田船

38kill ページ14

Aside

貴『すみません、支度に手間取ってしまって。』

何故だろう…昨日の事もあって坂田さんが心なしか一番イケメンに見える。

坂『ええねんええねん!!まだうらさんとまーしぃが来てないからな。』

貴『そうですか。』

二人の居場所、来てない理由等々分かってはいるけど、なんとなく知らないふり…

するとキッチンから昨日のようにお皿を浮かばせテーブルに置いていくセンラさんが目に写った。

貴『センラさん。おはようございます。』

セ『ん？…おぉ、Aちゃん早上好。よう眠れた？』

貴『ざお…しゃんはお？』

聞き慣れない言葉に首を傾げると、坂田さんがはっとしたように手を合わせる。

坂『そっか、Aはまだ慣れてへんのよね。センラって生前は日本人やけど、何故かキョンシーやろ？

血が交ざったんかねぇ？時々意味不明な発言するで？』

セ『意味不明ではないやろ…
ごめんなぁ…日本語は全部頭に入っとるんやけど、口が勝手に動くんよ。頑張って直すけん、今は我慢して。』

そういえば、彼は中国の妖怪の血が入っていると納得がいき今の言葉も何かしら朝の挨拶…大方おはようだろうという事も理解ができた。

貴『そういうことですか…

センラさん、おはようございます。』

セ『おう、早上好。あっ…
おはようさん。』


やっぱりそうでした。


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