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目を覚ますと夜明けの直前だった。
少しずつ日の光が部屋にさし、俺はゆっくりと身体を起こした。
あぁ、昨日藤崎さんと…
思い出したら頭が痛くなる。
俺なんであんなにショックうけたんだろう…いい大人がみっともなかったなぁ。
そんなことを考えながら、のっそりと立ち上がり床を踏みしめた。
まだ支度するには早いけど、早起きは三文の得とかよく聞くし…
少し散歩でもしてみようか。
パーカーを羽織って外へと出る。
江古田さんを起こさないように、そっと玄関の鍵をしめた。
息を吐くと流石に夜明け前なだけあって白いもやが空気に浮かぶ。
子供の頃はよくこうして遊んでたなぁ、そういえば。
マンションを後にして少し歩いていると、中々出会わなかった人に軽く挨拶をされる。
こんな時間にランニングかぁ、すごいなやる人は。
まぁ、散歩する俺もか…なんて自分で少し苦笑い。
「おはようございまッス」
A「おはよう、朝早いんだね」
本日2人目の人に俺は少し雑談を持ちかけた。
高校生くらいの男の子は照れたように頭を掻きながら「そうっすか？」と走るスピードを緩めた。
どうやら、話に乗ってくれるらしい。
「散歩しているお兄さんこそ早いっすよ」
A「俺はたまたまだよ。君は？部活のために走りこみしてるの？」
「サッカーの大会控えてるんで、少しの足しになりゃいーかなとか思って」
A「青春してるねぇ」
「部活が恋人っすから」
A「え、じゃあボールは？」
「友達超えて嫁に貰ったっす」
A「なんだそれ」
少し変わっている高校生に俺は思わず笑う。
今時にこんな子がいたんだな、と感心感心。
A「引き止めてごめんね。朝は人いないから寂しくてね」
「や、俺もいい気分転換になったっすから」
高校生の彼は小さく礼をすると、足を動かし走っていく。
また1人かなんて思っていると
ふと、彼が後ろを向き俺に大きく手をふった。
「お兄さーん！ここから少し上がった所に写真撮ってる人いたんでその人と話したらどーすか！」
別の道にいく坂道を指差してそう言った高校生。
気を使って貰って悪いなぁ、でも俺はその優しさに心地よさを感じた。
A「ありがとう、そうしてみるよ！部活頑張れよー！」
「うぃーす！じゃあ、また今度ー！」
颯爽といった彼を見送ると、俺は彼が指した道に足を進めていった。
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ぴぽぴた(プロフ) - ワロタ、終わりかい (2018年6月15日 21時) (
レス) id: 1350983e5a (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - …見に行ったら終わってました。残念でした。 (2017年8月20日 23時) (レス) id: 55290aa401 (このIDを非表示/違反報告)
マロンクリーム - あぁぁぁ・・・あぁぁぁ・・・＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／続き・・・。ま、まぁ・・・とりあえず、めっちゃ面白かったです( ;∀;) (2017年5月27日 12時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 終わりってなってますけど、完結したんですか。続かないんですか (2017年2月28日 23時) (レス) id: 31b8065b34 (このIDを非表示/違反報告)
彩琶 - 面白かったです続きは妄想でもしてますよ!安心してください (2016年12月22日 1時) (レス) id: e1dd9fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2014年6月24日 20時
