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風「…あのさ、今から少し時間あったりする?」
「え?」
風「日菜のことで色々話したいことあって。無理にとは言わないし、嫌ならいいんだけど…」
日菜ちゃんのことは聞きたいし、菊池くんが困っている事があるなら手伝いたい気持ちは山々なんだけど、保育士が保護者とプライベートで会って話すのはいいのかな…
でも元から知り合いってこともあるからいいのかな…!?う〜、もう分かんない!けど!私は手伝ってあげられることならするって言ったし!!
「大丈夫!ある!」
風「マジ?じゃあ、家でもいい?」
「え!?」
風「あ、嫌?日菜いるし時間も時間だからその方が助かるな、って思ったんだけど…」
いやそりゃそうだよね…!
ご飯食べたりお風呂入ったり寝かせてあげなきゃだもんね。当たり前のことなのに私は何を驚いてるんだ…!
「ごめん、大丈夫です…!菊池くんと日菜ちゃんが良ければお邪魔させてください…!」
風「んは、うん、どーぞ?じゃあ、とりあえず買い物済ませよ。」
「うん、じゃあ、終わったら入口付近で待ってるね。」
風「ん、了解。」
そう約束して一度それぞれ別れて買い物の続きをする。
まさかこんな事になるなんて…明日休みで良かった、ゆっくり聞いてあげられそう。
そして私も知りたい、日菜ちゃんのこと。
少しでも2人には楽しく過ごして欲しいと想いを込めながら私はもう一度お酒のコーナーに戻り、ビールを数本足した。
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作者名:莉紗 | 作成日時:2022年10月20日 21時