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現在は18:40。
怒涛のような1日が無事に終わりを迎えようとしている。
今日も最後のお迎えは日菜ちゃん。







「日菜ちゃん、もう少しでお兄ちゃん来ると思うからそろそろお片付けして待ってよっか!」






「うん、」







静かに使っていたブロックを片付け始めた小さな背中が何だか消えてしまいそうに儚くて消えてしまいそうで…






少しでもこの子が楽しいと思ってもらえる時間を作ってあげたい。







そう思って隣へ寄り、一緒に片付けを手伝いながらある質問してみる。








「日菜ちゃんは、何の遊びが1番好き?」









すると、急に日菜ちゃんは私の顔をパッと見た。








日「…お人形遊び、」








そう答えるとまたフイっと視線はブロックに戻された。
何だろ、なんか、隠されたような気が…気のせいかな…。








「そっか、じゃあ次はお人形さんで遊ぼうね?」








日「うん、」








それからぽつりぽつりと色んな話をしているとインターホンが鳴った。








「おかえりなさ〜い!」








日「風磨お兄ちゃん!」







今日も嬉しそうに菊池くんの元へと小走りで向かう日菜ちゃんとそれを優しい笑顔で受け止める菊池くんにちょっぴり癒される。









風「今日もギリギリになってごめんな。伊藤さんもごめん。」








「いやいや!私は大丈夫だよ!それがお仕事ですから!菊池くんも毎日忙しそうだね、お疲れ様。」









風「あー、うん。ちょっと仕事立て込んでて。落ち着いたらもう少し早くは来てやれると思うんだけどな、」









そう言いながら日菜ちゃんの頭をぽんぽんと撫でている。菊池くん、すごく大切にしてくれているんだろうなあ、って表情や仕草からも伝わってくるなあ。









「そういえば、さっき日菜ちゃんに1番好きな遊びなに?って聞いたらお人形遊びって教えてくれたよ〜。」









すると菊池くんは軽く目を見開いた。










風「…そっか。」









あれ、なんか歯切れの悪い反応…と思っていたら菊池くんと手を繋いでいた日菜ちゃんは少し俯いてしまった。








やっぱこれは嘘だったのかも、触れちゃいけないとこだったかな…私のばか、折角2人ともお迎えで楽しい時間だったはずなのに…







ちょっと気まずい空気にしてしまった、どうしよ…

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作者名:莉紗 | 作成日時:2022年10月20日 21時

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