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日「ひなのママとパパ、天国に行っちゃったの、ひなだけ置いてっちゃった。ひなも行きたかった、でも、風磨お兄ちゃんがひなはいっぱい遊んでいっぱい大きくなって幸せにならないとママとパパ天国で泣いちゃうから一緒に楽しいこといっぱいしよう、って言ってた。」









日「ママとパパが泣いちゃうのはひなも泣いちゃうから風磨お兄ちゃんと楽しいこといっぱいするんだ、お兄ちゃんと指切りげんまんもしたの、」










小さい体から発せられるその言葉はとても重たいものだった。ひなちゃんは2人の死を理解しているのかいないのかまでは分からなったが、聞けない。聞くべきではない。









それを菊池くんは一緒に受け入れようと側で見守って支えて共に居るんだね。大変な道だと分かっていても。すごいね、菊池くんは。








そう思うと、思わず涙が出そうになるが、私がここで泣くのは違う、見せるべきではないと必死に堪え、笑顔を浮かべる。








「…そっか、うん、そうだね、ひなちゃんがいっぱい楽しいことして大きくなってくれたらママもパパも風磨お兄ちゃんもきっと喜んでくれるよ。A先生もひなちゃんが笑って楽しく過ごしてくれたら嬉しい!って喜ぶよ!」










日「A先生も?じゃあ、A先生もひなと楽しいことしてくれる?」



 






「もっちろん!いーっぱい楽しいことして、ひなちゃんがいっぱい笑えるようにする!」










日「じゃあ、A先生も指切りげんまんしよ?」









日菜ちゃんは可愛い笑顔で小さな温かい指を差し出してくれた。私はその指を絡め、あの有名な約束の歌を一緒に歌った。









すると、キッチンからいい匂いがしてきて、お皿を持った菊池くんが優しい笑顔で「出来たよ、椅子に座ってくださーい。」って声が聞こえてくる。








その言葉に私と日菜ちゃんは声を揃えて、「はーい!」と返事をする。









風「ふは、マジで子どもが1人増えたみてーだな。」

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作者名:莉紗 | 作成日時:2022年10月20日 21時

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