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『とても大きいんだね』
色んな課があって、自分の務めていた職場とは比べものにならない。
零「あぁ、日本の警察のトップだからな。」
『そうだね。そう言えば仕事は大丈夫なの?仕事あるなら悪いよ。』
零「大丈夫、さっきのやつらが俺たちがやっておくから案内してあげてくださいって言ってくれたからな。」
『そうなの。なんか申し訳ないな……。』
私のせいで、仕事に追われるのは少し、いやとても申し訳ない。
零「お人好しだな、たまには甘えていいんだ。」
『ありがとう。さっきのお二人にお礼言いたいから、そろそろ戻らない?』
零「そうだな。」
時計を見て、来た時間から計算すると1時間半はいることになる。
エレベーターに乗って、警備企画課に戻った。
カタカタとパソコンを打つ音、電話をしている音、資料を印刷している音。
普通の会社でも聞ける音なのに、ここではその音すらも緊張感をもっている気がする。
さっきの2人を見ると、パソコンとにらめっこしながら仕事に追われていた。
2人に近づくと、私に気づいたらしく笑顔でかえしてくれた。
『あの、先程はありがとうございました。おかげで忘れ物も届けられましたし、ここのことも少し分かりました。』
部下1「いえいえ、降谷さんのあんな姿初めて見れたので、お会いできて光栄です。」
部下2「いつもキリッと逞しい降谷さんがあんな頬を緩めて笑うところ、初めて見ましたよ。さすが奥さんですね。」
『いえ、そんな……、私は…』
それだけ真剣にお仕事をしている証拠なのか、それだけ私のことを愛してくれている証拠なのかは分からないけど、そう言われて素直に嬉しかった。
部下1「ぜひ、またいらしてください。」
部下2「待っていますよ。」
『ありがとうございます、じゃあ、それでは。』
二人を後に、警備企画課の部屋を退室し、エレベーター近くで待っていた零くんと合流した。
『今日はありがとう、いい日になったよ。』
零「それはよかった。」
そう言って、やさしいキスをした。
エレベーターの中だから、誰にも見られることはない。
エレベーターを降り、零くんに別れを告げ、警察庁を後に、家に戻った。
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深雪 - しゅじんこうといぬのはろのいちにちのようすごしたかよみたいです。 (2019年6月15日 17時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
利香信者 - おめでとうございます!いつも応援して下さって嬉しいです!よい1年になりますように(-人-) (2019年6月12日 16時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - きょうわたしのたんじょうび。 (2019年6月12日 9時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
利香信者 - ジンの話書きました!題名は復讐相手とRendezvous。ぜひ読んでください! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
利香信者 - もうすぐジンの話も書くと思うので、そちらも見てくれればと思います! (2019年6月9日 23時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:利香信者 | 作成日時:2019年6月1日 22時