伍拾弐 ページ24
ク「お前らのとこの奴だろ？」
黒髪の人は僕の氷人形を僕だと勘違いしている。
だから、氷人形の首筋にベンズナイフを押し当てる。
ふふふ…どうやら気づかない。僕が逃げたところ、見えなかったのか？
そしてそして、実はこの氷人形、動かせます！
だから少しビビった表情に変えて、首筋に血を少々垂らしてみる。
屈折を使い、色も表現できるし、炎で体温も表現できる。
いやいや〜便利便利。
ク「こいつを、殺されたくなかったら、おとなしく捕まれ」
父さん達が捕まるわけないじゃん。いいよ。父さん。僕の氷人形見捨てて。……。
シ「…わかった。捕まろう」
あ「(？！)」
え______？
ダメ…！
ク「じゃあこちらに…」
あ「っ！」
僕は氷人形を溶かし、黒髪の人の脚にまとわりつくように氷を再構成した。
そして、黒髪の人は自由が奪われた。
あ「ふう…間に合ったぁ〜…」
僕は思わず全反射(隠)を解き、安堵のため息をこぼす。
ク「なぜそこに？」
あ「企業秘密ですよ〜！…父さん、今のうちに…！」
シ「分かっている」
父さんは自身の念で作った、雷というか、なんというかの丸い球体を両手に掲げ、
黒髪の人に放つ。
ビルが揺れる。一瞬で立派な壁が何メートルか先まで粉砕する。
殺った…？
と、思ったとき…。
家の専用無線がなる。
暗殺完了の証。
父さんが出る。
シ「イルミか」
なんだ、イル兄か。
そして壁の残骸から、黒髪の人が出てくる。
あ「(…バケモノじゃん)」
彼は生きていた。しかも彼の殺しを頼んだ依頼人がイル兄達によって殺られたらしい。
おじいちゃんは少しだけ、黒髪の人と会話を交わす。
父さん達は出ていってしまったので僕も帰ろうとした。けど、
ク「ねぇ君」
あ「？僕のこと？」
ク「うん。その能力、あのフブキのだろう？」
あ「！ うん。そうだけど？」
ク「君も他人の能力を奪う類いの念能力者？」
あ「違うよ〜？まぁ美少女はなんでもできるんですよ〜」
ク「あはは。自分の事美少女って言う？」
あ「はい♪ 事実なので」
ク「そうだね。間違ってない」
あ「でしょう？もうね、なんで彼氏ができないのか不思議なくらいだわ」
ク「その仕事じゃできないね」
あ「そうなんですよ〜。暗殺業って不便だよね！」
ク「まぁ俺も同じ感じだけどね」
あ「盗賊と？…あー確かに似てるかも」
ク「だろ？」
あ「うん。あとね…」
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しゅわしゅわサイダー(プロフ) - 夜斗ﾅｲﾄ☆。.:＊・゜さん» ありがとうございます！もう少ししたら更新再開するので待っていてください！(レス遅れてすみません！) (2018年1月18日 22時) (
レス) id: fa6b43c457 (このIDを非表示/違反報告)
夜斗ﾅｲﾄ☆。.:＊・゜(プロフ) - 夢主ちゃんの本心がとても切なくて思わず泣いてしまいましたw本当に良い作品なので更新頑張ってください！ (2017年7月25日 18時) (レス) id: d4d301f391 (このIDを非表示/違反報告)
しゅわしゅわサイダー(プロフ) - 黒虎さん» 本当にありがとうございます！そして更新遅れてすみません…。これからも頑張ります！ (2017年5月8日 0時) (レス) id: 25008264c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - この作品は何回見ても良いですね！最新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年3月3日 18時) (レス) id: 41b30773db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅわしゅわサイダー | 作成日時：2016年12月18日 16時
