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青side
モブ「ん、、痛いよぉ、、ころん先輩、、♡」
体にしがみついてくるような体重。無理矢理感のある上目遣いと色っぽい声。
そんな後輩の様子に、突然どうしたんだこいつ、、と思わず呆れた。
『大丈夫!?』
不意に、聞き慣れた可愛らしい声が、教室に響いた。
モブ「え、、?」
青「あれ、A」
『大丈夫?怪我してない?』
ひどく慌てているような顔をしたAは僕にひっついている彼女に駆け寄る。
『一緒に保健室行く、、?』
モブ「え?あ、あのいや、、全然、、、大丈夫!あはは〜、、、」
その子は、そそくさと僕たちから離れると、急いで教室を出ていった。
モブ「、、チッ、、、邪魔しやがって」
そんな呟きが聞こえてきて思わずドキッとしてAの方を見たが、彼女は首を傾げて不思議そうな顔でその子が出て行った方を見つめていた。
よく聞こえていなかったのだろうか。ほっと胸を撫で下ろす。
『大丈夫かな、、?』
不安げにこちらを見上げたAの頭を優しくぽんぽんと撫でる。
どうやら、本気であの子を心配してしまったらしい。いや、どう考えたってあんなの僕と無理矢理距離を近づけようとした嘘に決まってるでしょ。
全くこれだから天然は、、。
こ「ふふっ、可愛いなぁ、、、」
『、、ぇ?』
突然どしたのとでも言いたげな顔でこちらを見つめている彼女の耳が、ほんの少しだけ赤く染まったのは見逃さない。
、、、正直、話しかけられた瞬間から、めんどくさいやつが来た、なんて薄々勘づいていた。
こ「あ、そういえばA、最初から見てたでしょ」
『、、、なんで知ってるんですか!?』
こ「えーだってなんかぴょこぴょこドアから覗いてるのが見え隠れしてたから」
『うぅ、、、』
こ「で、Aはどーしたの?何か用事があってきたんでしょ?」
自分でも自然と口角が上がるのを感じる。
やっぱり、Aとはただ一緒に入れるだけで嬉しい。
『あ、あのね、私も、、、、ってか、私は本当に分かんないとこがあって、、!』
そう言って楽譜を開いた彼女に、悪戯心が芽生えた僕。
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サマー - 何らかの理由によって同棲しないといけなくなったかいてくれますか? (9月16日 21時) (レス) @page13 id: 1a8ab0318a (このIDを非表示/違反報告)
莉帆(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます!✨諸事情で思うように更新ができていないのですが、これからもこの2人のでれでれ甘々な日常にお付き合いくださると嬉しいです!😭 (2022年8月11日 19時) (レス) id: ba6d23a37f (このIDを非表示/違反報告)
milk - 初コメ失礼します!!この話すっっつごい好きです✨キュンキュンします!これからも頑張って下さいね(* ´ ▽ ` *) (2022年8月4日 21時) (レス) @page13 id: 4f41d2aed6 (このIDを非表示/違反報告)
莉帆(プロフ) - いのぴさん» コメントありがとうございます!いえいえとんでもない!😭でもそういったお言葉、本当に嬉しいです…!✨これからも自分なりに頑張っていきたいと思います😌 (2022年7月18日 10時) (レス) id: ba6d23a37f (このIDを非表示/違反報告)
いのぴ(プロフ) - わぁ///すごい……可愛いくて尊すぎて、あなたはいったい何者なのですか!?( ゚д゚)ハッ!神様ですか!?国語のチカラ……さずけてください……! (2022年7月16日 8時) (レス) @page10 id: f4938ad6ba (このIDを非表示/違反報告)
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