3 【璃々様 リク】 ページ6
Aside
『あ!ころんせんぱ、、、』
モブ「ころ〜んせーんぱぁい♡」
夕方。放課後の部活動の時間。今日は、個人練習の日だ。
自分の楽譜とフルートを腕に抱いた私は、ころん先輩を探していた。
いや、ちょっと練習してた曲で分かんないとこがあったから、聞いてみようかなって思っただけであって、別にそんな、会いたくなっちゃったとかじゃないからさ。
なんて思いながら先輩の練習場所である教室を覗くと同時に、甘ったるい女の子の声が聞こえてきたのだ。
モブ「せんぱぁい、わからないところがあるのでぇ、教えてくれませんかっ?」
先輩と同じクラリネットパートの、一年生。
、、、先、越されちゃった。
こ「ん?いいよー?」
なんて、先輩のその、にかっという明るい笑顔が、私ではない他の子に向けられているのを目の当たりにして、私はどこか肺の奥がぎゅっと詰まるような苦しい感覚に襲われた。
こ「どこ?」
そう言って髪を耳にすっとかけてその子の楽譜を覗き込む仕草に今度はきゅんっとしちゃって、なんだか色んな感情がごちゃまぜになり始める。
モブ「ここなんですけどぉ、」
こ「あぁ、ここはね、」
モブ「うんうん、♡」
、、、ころん先輩が折角丁寧に教えてくれているというのに、その子の目線は明らかにころん先輩の方に向いていて、全然話を聞いていない。本当の狙いはころん先輩ということなのだろうか。
『うぅ、、、』
目頭の奥が熱くなったのを感じて、私は思わずその場にしゃがみ込んだ。
やっぱり先輩、あれくらい積極的な子の方がいいのかな、、、。私なんて、いつもわがままばっかりで甘えちゃうし、全然彼女らしいこともできてないし、、。
そんなことまで考え始めちゃって、心の中に大きな黒い塊がずーんと落っこちてきたような感覚に襲われる。
初めての感覚。
、、、、もしかして、こういうのを______。
『ありがとうございますっ♡』
こ「ん、はいよー」
『それじゃああたしはこれで、、、あっ!足がもつれて〜』
ガタタンッ!
その時だった。その女の子が、ころん先輩に勢いよくもたれかかったのは______。
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サマー - 何らかの理由によって同棲しないといけなくなったかいてくれますか? (9月16日 21時) (レス) @page13 id: 1a8ab0318a (このIDを非表示/違反報告)
莉帆(プロフ) - milkさん» コメントありがとうございます!✨諸事情で思うように更新ができていないのですが、これからもこの2人のでれでれ甘々な日常にお付き合いくださると嬉しいです!😭 (2022年8月11日 19時) (レス) id: ba6d23a37f (このIDを非表示/違反報告)
milk - 初コメ失礼します!!この話すっっつごい好きです✨キュンキュンします!これからも頑張って下さいね(* ´ ▽ ` *) (2022年8月4日 21時) (レス) @page13 id: 4f41d2aed6 (このIDを非表示/違反報告)
莉帆(プロフ) - いのぴさん» コメントありがとうございます!いえいえとんでもない!😭でもそういったお言葉、本当に嬉しいです…!✨これからも自分なりに頑張っていきたいと思います😌 (2022年7月18日 10時) (レス) id: ba6d23a37f (このIDを非表示/違反報告)
いのぴ(プロフ) - わぁ///すごい……可愛いくて尊すぎて、あなたはいったい何者なのですか!?( ゚д゚)ハッ!神様ですか!?国語のチカラ……さずけてください……! (2022年7月16日 8時) (レス) @page10 id: f4938ad6ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ