甘えた可愛い後輩、溺愛しています。【青】【短編集】

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青side

『ん……朝ぁ、？今何時〜…？」

寝ぼけているのだろうか、きょろきょろと周りを見た後、僕に視線を向けると、

『んへへ、ころんせんぱぁい、』

と、ふにゃんと笑った。

可愛い。初めて見た寝顔、せめて写真に収めておくべきだった。

こ「おはよ、A。ここ学校だよ？」

『んーがっこ……ねむ、い』

こ「眠い？眠いの、A」

僕は自分の口元がニヤリと緩んだのを感じたのもつかの間、次の瞬間、彼女の唇を奪った。

こ「どう？目、覚めた？」

当の彼女はしばらくぼんやりと僕を見つめた後、顔を少しずつ紅くしていく。

こ「待っててくれてありがと。ほら、部活行こ？」

『…?ま、待って、、！』

混乱したように両手で顔を覆い、必死に紅くなった顔を隠しているつもりらしいA。

寝起きにキスは、まだAにとっては刺激が強すぎただろうか。まだまだそっち方面のことに関してはお子ちゃまだ。いいね、僕が１つ１つ教えてあげる。

こ「A可愛い」

『……？』

まだ混乱している様子だったので、取り敢えず優しく頭を撫でてみる。

『…んへへ、ころん先輩〜』

するとAは嬉しそうに顔を綻ばせ、僕の手にすりすりと頬をすり寄せた。やば、超可愛い。



高校2年生、吹奏楽部員クラリネットパート、僕は、

甘えた可愛い後輩、溺愛しています。

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