ヒロイン辞めます【wrwd】

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昼休みの開始を告げる鐘が鳴る



あの後めちゃくちゃ笑ってるコネシマくんを
教室まで連れ帰るのに苦労したせいで
いつもよりお腹の空きが早い


今日も女子生徒達がお昼ご飯を誘ってくれたが
教室の入り口にゾムが見えたため
「明日一緒に食べよう」と言って断った


表面上は仲良くしてもらえているが
女子生徒達が何を企んでいるのか想像がつかないため
内心はかなりビクビクだ。

この件においてはゲームの知識が通用しないのだから




zm「Aどうしたんや？ボーッとして

熱か？」




そう言ったゾムは私のおでこにそっと手を当てて
体温の確認をしてくれる

大きな手がすごく心地いいんだけど...

うん、心臓に悪い。




『ほんまになんも考えてなかっただけやから大丈夫』


zm「そうかー、じゃあ飯食いに行こか！！」


kn「おーいゾムー」




手を引いて屋上に行こうとしたゾムをコネシマくんが呼び止める

おお凄い、ゾムの輝いていた顔が一瞬で曇った。


コネシマくんの横にはロボロくんと大先生
そしてさらにトントンくんまでいる

いや生徒会メンバー多ない？




zm「なんやお前らそんなに揃って」


ut「今日は俺らも一緒に飯食ってええか？」


zm「は？なんでお前らと」




理由は大体わかる
なぜならロボロくんの顔がやっぱり赤いからだ

多分私とロボロくんが話すきっかけを
コネシマくんと鬱くんが作ろうとしてるんだろうな

ピュアピュアすぎんのよ。可愛いかよ。


赤面しているロボロくんをトントンくんとゾムは
不思議そうに見ている




『まぁ...人数増えて損は無いし

せっかくだし食堂でも行く？』




私の提案に他の人たちは賛成してくれたが
ゾムは不服そうな顔をして私の制服の裾を掴んでいる




zm「Aと2人が良かったなー」


『ｳﾞｯ...ごめんね...また今度2人で食べよう』




可愛すぎて言葉が詰まる
ニヤける口を隠そうと手を伸ばしたが
その手を抑えてゾムは言った




zm「じゃあ明日の夜マクド奢りな」


『んなアホな...』




前言撤回

全然可愛くないですこの男。




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