≠友達、あくまでも。 (ページ10)

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≠じぇんとるまーんページ10

どうにかこうにかプレゼンや会議、意見交換を終え、和やかな晩餐に。
流石一流ホテル。豪華なビュッフェ！
もともとこの集まり自体が交流会的な意図のものだったから、沢山の人が談笑している。

私もそれを見てふっと肩の力が抜ける気がした。

重岡は、取引先の方と偶然会って話がはずんでいるようだ。

ウェイターさんがシャンパンを持ってたから一杯だけ貰って、壁の花になろうとする。

ちょっと足が疲れたな…

自分に気合と喝を入れようと、高めヒールのパンプスできたのが間違いだったかも。

日向のミミズみたいにひなびていると、仕立てのいいスーツ姿のおじさんが近づいてきた。
―――おじさんってゆーか、主催者の社長やんけぇぇ！

な、なぜ私のような下々の者のもとへ！？
目を白黒させながらびしっと背を伸ばす。

これで勘違いだったら相当ハズいなと思ったけど、幸いにも社長は私に話しかけてきた。

「お嬢さん、お疲れですか？」
「い、いいえっ！楽しんでいます」

というか、お嬢さんなんて年じゃないよ…二十代後半三十路の道も見えてきてまっせ。

「もしよければ少々年寄りにつきあっていただけませんかね」

というか、年寄りなんてお年じゃないよ…
品の良い顔立ちに、鋭い眼光、若々しさにあふれているじゃあありませんか。
ザ・ジェントルマンっていうか…重岡とは大違いだ。

足が疲れている私に気を使ってくれたのか、会場の端にあるバーカウンターのようなところに案内してくれた。

…重岡とは大違いだ。

(作者)
まぎらわしいことしてすみません！
この次の話のタイトルを間違えてつけてたので変えました(4/19)