≠コンビ ページ5
プレゼン資料やら出張の準備やらなんやらを終え、ふらふらのゾンビ状態で迎えた月曜日。
「うぇーい今回は俺の勝ちやなぁ!今度ランチ奢りな!」
普段朝の起動が遅い重岡がテンション高いから嫌な予感がしていたけど…
「今月のMVPは重岡ー」
「くっそおおおおおおぉぉぉぉぉぉ」
「うぇぇぇぇぇぇい見たかぁ。見たかおんどりゃぁ」
「夜道には気を付けることだな!」
「うひー負け惜しみやぁ。こっわぁぁぁいしげちゃん泣いちゃう」
「泣いとけ」
肉体関係を持たない私のせふれ様は、会社の同僚です。
営業部でいつもバチバチやってるから、営業部のエースコンビと噂されているのは知ってる。
だが、好きで連携を取ろうとしているわけでもないし、ただ仲が悪いだけである。
「仲悪い奴とランチ奢る奢られるとかやらんと思うけどなぁ…」
通りかかった企画部の神ちゃんが苦笑しつつ話しかけてきた。
おまえはエスパーか。
「いや、仲悪い。ランチ云々は肉体関係を持たないせふれだから、しかたないじゃん」
「せふれって昼間から堂々言えるのはしげとAちゃんコンビくらいやで…」
「私の場合別にはしたないことではないから。あと、本当に仲悪いんだって」
神ちゃんは優しいし話してると楽しいんだけど、しげと私が仲良し説を推してるから厄介である。
「おいA!見たか俺の功績を」
「だっる。先月は私だったでしょ。0.5ポイントの差でなにをぐちぐち言ってるの?」
「0.5ポイントだろうがなんだろうが俺の勝ちは勝ちでーす」
びゅんびゅーんと飛行機の真似をして走り回る重岡。
「これを見ても仲いいっていうの?」
「…うん。若干うざいな」
237人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひめりんご | 作成日時:2020年4月14日 1時