永瀬廉、跳ねる。 ページ36
最近は回復してきた廉くん。なんか吹っ切れたから、と笑っていた。
よくわからないけど、元気ならとりあえずよかった。
んーでも元気がありすぎるのも考え物じゃないか？
「廉くんうるさいです」
「ダンスの復習や」
「リビングで大暴れされてもなぁ」
ツアーが迫り、忙しさとテンションが爆上がりのようだ。
「部屋でやってくるしぃー」
最近A厳しぃわとぼやきつつ彼は自室に消えた。
ツアーかぁ。確かに私はキンプリが好きだけど、ファンクラブとか入れてないんだよなぁ。お金の問題もあったし。親と離れた今となっては隠す必要もないが、なんとなく恥ずかしくて未だ隠し気味。学校の子たちもたぶん知らないだろうな。
ツアー行ってみたいけど…
小説片手に一考していると、廉くんの部屋からすさまじい衝撃音が聞こえてきた。
「廉くん⁉」
廉くんは腰を押さえてベッドの横に倒れていた。
「腰打ったぁ」
「なにやってたんです？」
「ベッドの上でバク転やったら、ベッドのバネはねてふっとばされた」
端正な顔を情けなくゆがめ、腰をさすっている。
「あーもぉむかつくわぁ…って何笑ってんねん」
「いや、笑うよ…」
とはいえ、ツアー前に怪我されたらたまったものではない。
ちゃんと見張っておこう、と決意。
元気がありすぎるのも考え物だ。
そんな決意をした翌日、帰宅すると、エントランスに紫耀さんがいた。相変わらず唐突。
「もうすぐツアーだからその前に会いに来たんだ！」
「あ、ありがとうございます」
そんな無邪気な笑顔で覗き込まれると、心拍数がえぐくなる…。
「廉が元気になったお礼しなきゃ。ほんとにありがとう」
「いえ、私は特に何も…」
紫耀さんにあの夜のことを話すと、紫耀さんは呆れたように、安堵したように笑った。
「廉は無駄にかっこつけすぎるんだよ。そのくらいのほうがいい」
確かに。
「それで、顔面国宝と一夜を共にした感想は？」
「そっ、そんないかがわしい言い方しないで！」
にやにやする紫耀さんに顔を見られたくなくて全力でそっぽを向く。
「廉も年頃のオトコノコだもんなぁ」
「やめてくださいよーそういう対象ではないんですってば！」
彼ならもっと素敵な女性を選りどり見どりなんだから。
「まぁ、思ってたよりやんちゃでしたけど」
「え！なんかされたの？」
紫耀さん、野次馬オーラ丸出し。
「だからそーゆーんじゃなくて！ただ、昨日ベッドの上でバク転して吹っ飛ばされてましたよって」
「うーわ。馬鹿じゃん」
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ひめりんご(プロフ) - 箱推しティアラさん» 私の水泳部の友達はできるんです。レアなんですかねやっぱり笑笑主人公の名前は皆さんの名前ですし、必然的に皆さんは静止バタフライができるお茶目な女子高生ですよ？移行しても更新頑張ります！ (2020年2月17日 1時) (
レス) id: 1afd1940e9 (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ(プロフ) - 静止バタフライはお友達さんができるんですねｗｗｗ面白いので好きです(*'ω'*)続編移行おめでとうございます！ (2020年2月17日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
ひめりんご(プロフ) - 更新が基本深夜だからか謎の深夜テンション…お付き合いいただき有難う御座いまする。余談ですが私はクロールとバタフライしかできません。 (2020年2月10日 22時) (レス) id: 1afd1940e9 (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ??(プロフ) - ノリとテンションが面白いですｗバタフライしかできない特殊体質はふつーに笑いましたｗ更新頑張ってください(*'ω'*) (2020年2月10日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
ひめりんご(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます！ほんとに励みになります！広げた風呂敷ってたたむのはなかなか難しいっていうけれど本当にこの物語は今後どうなっていくんだろうか…笑笑 (2020年1月23日 23時) (レス) id: 1afd1940e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめりんご | 作成日時：2020年1月5日 17時
