love07 ページ8
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涼太は、いつも通りに挨拶をして家を出て行った。
なんか私だけモヤモヤして…。
会社。行きたくないな…。
A「おはようございます。」
舞「おはよう。あれ?なんか元気ないね。」
A「やっぱ、分かっちゃいます?」
舞「普通にわかるわ。てか顔に出やすいからね、Aちゃんは。」
A「そうですか…。」
舞「で、何があったの?ほら!お姉さんに話しなさい!」
舞さん…。もうホント優しすぎる。
舞さんは、私の会社の先輩で同じ課。
唯一、私と涼太の関係を知ってる人。
会社の人にはバレないようにしようと涼太と私で決めた。
ある日、たまたま一緒に居るのを見られ、バレてしまった。
舞さんは、誰にも私たちのことを言わないで黙ってくれてるの。
そして、私が涼太を愛していないことも知ってる。
A「舞さん。昨日、涼太に言われたんです。俺が苦しめてる?って」
舞「うん。それで?」
A「で、何言ってんの?って言ったら気にしないでって言われて…。どうしたんですかね…。」
舞「やっぱりかぁ。」
A「へ…?」
舞「もしかしたら、涼太気づいてるんじゃない?Aちゃんが涼太を愛してないこと。」
A「どうして…。」
舞「Aちゃんが愛してないことを分かって、自分が側に居るせいでAちゃん自身が変わって行ってるからじゃない?」
そうなのかな。
でも、昔より今の私は涼太と居ても自然と私で居れてない気がする。
分かっちゃったのかな…?
いつから?いつから気づいてた?
なのに平気な顔で私と居たの…?
私、最低だ。
私が1番涼太を苦しめてた。
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作者名:arra | 作成日時:2018年6月14日 20時