番外編 放課後、テスト勉強をする。 ページ37
「あ〜…、肩凝った」
時刻は七時ぴったり。ご飯だよと母に言われ、私はシャーペンを置き大きく伸びをした。
今日は中間テスト前日。私は普段真面目に授業を受けている方だから、「やばい完徹しなきゃ…！」というほどではないのだが、何しろ歴史の点数がいつも良くないため、結局起きているときはほとんど机に噛り付くことになるのだ。
ひとつため息を吐いてダイニングに向かうと、おいしそうなバターの匂いが私の鼻腔をくすぐる。その匂いのもととなっている料理に目を向けて、私は母に笑みを向けた。
「今日の夕ご飯私の好きなのにしてくれたんだ」
「テスト勉強大変だろうと思ってね」
母がご飯をよそいながら答える。「これ持ってって」、とお茶碗を差し出されたが、まだ手を洗っていないことに気づき、私は「ちょっと待って」と母に言って、急いで洗面所に向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あ〜、お腹いっぱい」
私は満足してそう言うと、テーブルに並んでいる食器を全て下げ、八時までと決めてスマホを手にソファに沈み込んだ。
(わ、めっちゃライン来てる)
うちの学校は雄英のテスト期間より一週間ほど遅いらしく、テストから解放されたのであろう爆豪くんから十通ほどメッセージが送られてきていた。
〈返信遅くなってごめんなさい。私今バリバリテスト期間中なのでしばらくはこれが続くかもです〉
送った瞬間に既読がつく。…爆豪くん、私とのトーク画面ずっと開いてたのかな。
〈ふざけんな。勉強なんかしてないではよ既読つけろや〉
〈無理ですよ。文系はともかく数学はテストで実力発揮できないこと多いのでしっかり対策しておかないと〉
〈クソ真面目〉
〈爆豪くんもじゃないですか？〉
ほんの少しやりとりをしただけなのに、なんだかずいぶん元気になったような気がする。ずっとラインをしていたいが、時計の針は八時を差しているので、私は「そろそろ勉強に戻ります」とメッセージを送信し、スマホを閉じた。しばらくラインの音が絶えないので、一度スリープを解除しマナーモードを設定すると、私は再びスマホを閉じて自室に向かった。
番外編 放課後、テスト勉強をする。 ２→←番外編 放課後、爆豪くんの眼鏡姿が見たい。 2
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ゆうきりさ(プロフ) - そらまめさん» そらまめさん、コメントありがとうございます！かっちゃんってどんな話にしてもはえますよね！かっちゃんがもっともっと格好良くなるように更新頑張ります笑！ (2020年7月31日 17時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - はー……もうかっちゃんがすごい尊い(((更新頑張ってください！ (2020年7月31日 13時) (レス) id: 900942357c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりさ(プロフ) - 雪音さん» 雪音さん、初コメありがとうございます!!すごく励みになりました！続き待っててくださいねー！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - めちゃめちゃおもしろいです!!!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年7月31日 1時) (レス) id: dd74d32d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ x他1人 | 作成日時：2020年7月26日 18時
