放課後、爆豪くんを照れさせたい。 2 ページ33
「ごめんなさい、もう大丈夫です」
『待ちくたびれたわ』
イヤホンを付けなおした私に届く、くつくつという笑い声。いいですよ。これから私があなたを照れさせますからねヤンキーお兄さん。
「そういえば爆豪くん」
『あ？』
「
『当たり前だろバカ』
まだにやにやと笑っている爆豪くんに、そうですか…と私は返してスマホのカメラをパソコンに向けた。映っているのはあのツイートのスクリーンショット。
「私のパソコンにはばっちり残ってますけどね」
しばしの沈黙。
『おまえ……ふざけんなや！』
爆豪くんが声を荒らげたところで私はスマホの画面を確認する。
(あー!!爆豪くんずるい!!)
映っているのは爆豪くんの顔ではなく、暗闇。どうやらスマホを倒して見えないようにしたようだ。
「これじゃ爆豪くんの顔見えませんよ！ビデオ通話の意味がありません！」
私が抗議すると、『なら写真消せや！』と返ってくる。
「嫌です!!それは絶対に！」
『あぁ?!なら俺もこの写真消さねぇぞ!!』
「どれですか!?見せてみてくださいよ！」
真っ暗闇だった映像が動いて彼のパソコンの画面であろうものを映し出した。
「はぁぁぁあ?!!」
目に飛び込む私の真っ赤な顔。額を押さえているということは、あの電話事件のときの写真だ。私はとっさにスマホを倒して顔が見えないようにする。
「なんでこんな写真撮ってるんですか!!」
『てめぇこそなんでスクショしてんだよ!!』
「それは＿＿！…そ、それは…」
急に冷静になって黙り込む私。この気まずい沈黙が嫌で私は質問を返す。
「爆豪くんはどうなんですか！」
『あ?!俺はてめぇの＿＿…お前の…』
お互い黙り込んだ次の瞬間、向こうから『あ〜、もう黙ってらんねぇ!!』と賑やかな声が聞こえる。爆豪くんの声ではない。私はスマホを上げて画面を確認する。いつのまにか爆豪くんもスマホをもとの位置に戻していて、向こうの様子が見えた。髪の毛が赤い人がこちらに向かってきている。
『爆豪、お前ホント彼女のこと大好きな!!共同スペースそんなことされると俺らどうすりゃいいかわかんねーぞ?!』
「きょ、共同スペース?!」
私が声を上げると、画面の奥からわらわらとたくさんの人が出てくる。顔を赤くしている人、爆笑している人、不思議そうに首をかしげている人…合計で十人はゆうに超えている。
「ば…くごう…くん…」
バカーーーー!!!
私は一声叫んで、通話を切った。
番外編 放課後、爆豪くんの眼鏡姿がみたい。→←番外編 放課後、爆豪くんを照れさせたい。
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ゆうきりさ(プロフ) - そらまめさん» そらまめさん、コメントありがとうございます！かっちゃんってどんな話にしてもはえますよね！かっちゃんがもっともっと格好良くなるように更新頑張ります笑！ (2020年7月31日 17時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - はー……もうかっちゃんがすごい尊い(((更新頑張ってください！ (2020年7月31日 13時) (レス) id: 900942357c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりさ(プロフ) - 雪音さん» 雪音さん、初コメありがとうございます!!すごく励みになりました！続き待っててくださいねー！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - めちゃめちゃおもしろいです!!!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年7月31日 1時) (レス) id: dd74d32d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ x他1人 | 作成日時：2020年7月26日 18時
