番外編 放課後、怒りのラインが止まらない。 ２ ページ22
「ええええええ嘘でしょおおおおあの爆豪勝己さんじゃん!!!!!」
「隣に轟さんもいるよおおお?!」
「どっち?!どっちが彼氏?!」
案の定叫ぶ女友達。私は耳を塞いだ。ああもうしらない、あとは爆豪くんが一人で対処してくださーい。そうやけくそになった途端、手首を強く掴まれる。
「おいてめぇ耳塞いでんじゃねぇぞ」
「爆豪彼女いたのか」
手を耳から引きはがされた瞬間に聞こえた天然爆弾発言。一層大きくなる女子たちの黄色い歓声。
「あぁぁもおぅう!!」
私は爆豪くんの手を掴んで人生で一番速く走った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ああなるからやめてほしかったの!!空気読んでよこの体育祭優勝イケメンヤンキーが!!」
「うるせぇ」
飄々とした態度でそう言う爆豪くんに、私は思いっきり舌を出した。
「もう知りませんから!!爆豪くんも学校で質問攻めにあえばいいんだ！」
一気にまくしたてると、私は口をとがらせ踵を返し、駅に向かって歩き出す。
「まてや」
今度は優しく掴まれた右腕に、私の足はいとも簡単に止まった。
「別にいいだろ、あんなモブども気にしなけりゃいんだよ」
「私にとってはモブじゃないんですよヤンキーお兄さん」
「てめぇは黙っとけ」
「むぅ…‼」
片手で口をふさがれて、私はじとりと彼を睨んだ。
「まなんえうああい(放してください)」
「何言ってっかわかんねーよ、オラ戻るぞ」
そのまま手を引かれて、私はさっきの場所に連れ戻された。私たちの姿に、またも友達は歓声を上げる。爆豪くんは私の口から手を外すと、そのままその手を私の頭に置いて、体を引きよせられる。
「おいモブども、こいつに近づくクソガキに伝えとけ」
“＿＿＿＿＿Aは俺のもんだ”
響いた低音の声に、友達はもはや歓声さえ上げずにうっとりと爆豪くんを見ている。
「私は物ではないですよ」
そう言いながら悪い気がしないのも、心臓がうるさいのも、全部全部爆豪くんのせいだ。
番外編 放課後、爆豪くんの声が聞きたい。 前編→←番外編 放課後、怒りのラインが止まらない。
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ゆうきりさ(プロフ) - そらまめさん» そらまめさん、コメントありがとうございます！かっちゃんってどんな話にしてもはえますよね！かっちゃんがもっともっと格好良くなるように更新頑張ります笑！ (2020年7月31日 17時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - はー……もうかっちゃんがすごい尊い(((更新頑張ってください！ (2020年7月31日 13時) (レス) id: 900942357c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりさ(プロフ) - 雪音さん» 雪音さん、初コメありがとうございます!!すごく励みになりました！続き待っててくださいねー！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - めちゃめちゃおもしろいです!!!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年7月31日 1時) (レス) id: dd74d32d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ x他1人 | 作成日時：2020年7月26日 18時
