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「水澪に冨岡ァ…」


俺が同じ藤の家紋の家に二人も鬼殺の剣士___しかも一人は水澪がいることに驚いてその場に呆けていると、水澪が「風柱様!」と駆け寄ってきた。


「本当に血だらけ…大丈夫ですか?」


俺が「大丈夫だァ」と答えるも、水澪は俺の傷を見て「手当しなきゃですよ!」と焦ったように言う。


「冨岡さん、包帯持ってきてもらえますか?」
「…ああ」


…ん?


(今、冨岡ってよんだかァ?)


俺がもやもやとしている間に、冨岡は家に住む女と共に救急箱を持ってきて、それを受け取った水澪は手慣れた手つきで手当てを済ませた。


「他に怪我をされているところはありますか?」
「いや、ねェ。ありがとなァ」


俺がそう言うと、水澪はようやく安心した様子で「そうですか」と答えた。


「あ、玄関に引き留めてしまってすみません」
「構わねえ」


口調は申し訳なさそうなのに、なぜか少し嬉しげな表情で水澪は言って、俺が玄関に上がると冨岡にささっと近寄って、なにかこそこそと会話を交わしたあと、こちらに戻ってくる。


「ちょうどこれから冨岡さんと夕ご飯を頂くところだったんです。風柱様もご一緒にどうでしょうか?」
「…あァ」


小さくやった、と言う水澪はとてもかわいらしいが、冨岡冨岡と呼ぶ姿に“冨岡目当てなのでは”と考えると___


(胸糞、悪ィ)

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ゆうきりさ(プロフ) - ツナミカワさん» ご指摘ありがとうございます!キャラの名前を間違えるとは…本当にすみませんこの駄作者…!直しますね! (2020年9月27日 7時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 序章から申し訳ないですが富岡の漢字違いますよ正確には『冨岡』です (2020年9月26日 23時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうきりさ | 作成日時:2020年8月22日 17時

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