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私の目を見て頷いた風柱様。

私は目の前に広がる草原に視線を戻した。


_____A___


私は羽織の袖を見つめて、私の過去を話し始めた。

___________


私の生まれた家は裕福だった。

たくさんの友達がいた。みんな善い人達ばかりで、女の子とも男の子とも、相応に仲が良かった。


勉強は得意だった。

私はだいたいのことを他の子より少しだけうまくできるような子供だった。

好きなことは小説を読むことだったけれど、今考えると周りの子達に比べて勉強も好きだったと思う___当時は全くそう思わなかったけれど。


ある日、高等女学校への進学が決まったと、私の家に知らせが届いた。

一生懸命勉強した結果だと、母も父も褒めてくれた。


ごく一部の小学校からしか高等学校にいけないこのご時世で、大学へも進学できるような高等学校へ行くことのできる私は特別だと、母は言った。

だからこそ、人の何倍も何倍も努力し、人を導いていかなくてはならないと。


この世界のどれもが明るく見えた。

私は宗教を信じなかったが、このときばかりは神にも仏にも感謝した。

知らせが届いた次の日には、私のことを祝おうと、親戚全員が集まってくれた。


いとこで一つ年上の俊太郎も、その一人だった。

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ゆうきりさ(プロフ) - ツナミカワさん» ご指摘ありがとうございます!キャラの名前を間違えるとは…本当にすみませんこの駄作者…!直しますね! (2020年9月27日 7時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 序章から申し訳ないですが富岡の漢字違いますよ正確には『冨岡』です (2020年9月26日 23時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうきりさ | 作成日時:2020年8月22日 17時

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