恋愛宣言！ 【中村嶺亜】

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嶺「 おい、 」





「 ん？ 」





嶺「 腕止まってる。 」





「 あ、ごめん。 」





考え事をしていたからか





動きが止まっていたらしい。





嶺「 転んだのが、勇太だったらよかったのにね。 」





「 は？ 何それ。 」





嶺「 そしたら、無条件で勇太の足触れる。 」





「 意味わかんない。 」





あたし、勇太のこと好きじゃないのに。





嶺「 じゃあ、言ってみ？ 好きじゃないって。 」





「 何で、言う必要があるの？ 」





嶺「 確かめたいから。 お前の気持ち。 」





もう意地悪ばっかり。





意味わかんないよ。





中村くんのことが、わからない。





なんか、結局空回りしてる。





だめじゃん、こんなの。





嶺「 ごめん。 」





悲しそうに笑うから





また許しちゃうじゃん。





「 別に。 」





嶺「 早く手当てしてもらってもいいですかー？ 」





また意地悪そうにそう言う彼を





やっぱり好きかもって





思ってしまうんだ。

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