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勇太の家の前には、この前の女の子と勇太の姿。
しかも、抱き合ってるし。
ちら、と勇太と目が合った気がした。
やばい。
これなら、ただのストーカーじゃん。
気付かれたのか、こっちに勇太が向かってくる。
知らないフリをして歩き出す、私。
勇「 見てた？ 」
手を引かれて、勇太と向かい合う形に。
彼は、なんだか怖い目をしている。
どうしよう...
「 見て、ない。 」
勇「 そっか。 」
勇太、悪いと思ってないのかな。
勇「 送ってく。 」
私が本当に見てないとでも、思ってるの？
「 やっぱり。 」
勇「 ん？ 」
「 見てた、よ。 」
勇「 そっか。 」
そっか。って何？
本当に、悪いと思ってないの？
勇「 でもさぁ。 」
「 え？ 」
勇「 お互い様だよね、俺ら。 」
「 私は、浮気なんかしてないよ！ 」
勇「 俺も、浮気なんてしたつもりねーけど？ 」
「 じゃあ、何？ 」
普段ならきっと聞けないことも、今なら聞ける。
勇太の顔が怖くて、見れない。
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作者名：梨沙 | 作成日時：2014年3月19日 23時
