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健「 Aちゃん! 」
「 中村くん? 」
最近、隣に引っ越してきた中村 嶺亜くん。
嶺「 彼氏とデート? 」
「 まぁ、一応ね。 」
嶺「 うらやましいなぁ。 」
「 そんなことないよ! 」
寒いから、と言って家へ入った。
もしかして、勇太が言ってたのって中村くんのこと?
だとしたら、私はすごい勘違いをされてる。
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行こうか、行かないか。
時計は、もう夜の9時を廻っていた。
家に帰ってきてから、悩んで今に至る。
行くべきだとは分かってるんだけど、行く気になれない。
弁解する自信もない。
「 よし! 」
決めた。 会いに行こう。
会って、今すぐにでも誤解をとかなきゃ。
走りやすいスニーカーを履いて、玄関を出る。
勇太の家には、実際のところ、玄関までしか行ったことがない。
それでも、家までの道はしっかり覚えてる。
着いた!
家までの距離、100m。
― やっぱり、来ないほうがよかったかも。
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作者名:梨沙 | 作成日時:2014年3月19日 23時