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待ち合わせは、あの公園。
いつもここで待ち合わせをして、ここで解散する。
これが、私達の日課みたいなもの。
勇太、遅いなぁ。
いつもなら、先に来てる勇太が今日はいない。
学校で何かあったのかも!
待たないで怒って帰るほど、短気な女じゃないから。
それでも、もう30分は待ってる。
さすがに、遅くね?
公園を出て、勇太の学校に向かう。
図々しいって思われちゃうかな。
でも、彼女なんだから!
自分にそう言い聞かせて、勇太の学校へ向かった。
突然、携帯がなった。
勇太からのメール。
『 今日、行けなさそう。 ごめん。 』
『 りょーかい! 』
せっかく、決心して来たのに。
これじゃ、意味無いじゃん。
それでも、何かあったの?って聞けない私は、臆病だ。
家までの帰り道、カップルとすれ違った。
私達も、あんな風に幸せそうに見えてるのかな。
... あれ。
勇太じゃない?
勇太の高校と同じ制服で、明らかに勇太だった。
私には、気付いてないみたい。
不安的中じゃん。
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作者名:梨沙 | 作成日時:2014年3月19日 23時