Cinderella【 岩橋玄樹 】

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玄樹side





Aと列に並んでいると





「 玄樹。 」





玄「 ん？ 」





「 覚えてたの？ 」





忘れるわけがない。





Aとの思い出や約束は絶対忘れられない。





ずっとずっと大切にしようって





心に決めてるから。





玄「 当たり前でしょ。 」





「 やっぱり玄樹に守ってもらわないと！ 」





玄「 うんっ 」





どんな気持ちで言ったのかな。





きっとなにも考えてない。





彼女に彼氏ができたら





俺の役目はなくなるのかな。





ずっと一緒にいれないかもしれない。





そう思うと不安で彼女にもっと近づきたい。





玄「 こうすれば安心でしょ？ 」





彼女の手を握る。





俺はずるい。





ほんとは自分が安心したいだけなのに。





「 きゃっ 」





でも、肝試しの間はずっと俺にくっついてて





そんな彼女を愛しいと思った。





「 玄樹がいてくれてよかったよ。 」





ゴールに着いて、そう言った。





「 毎度お騒がせしてます。笑 」





玄「 どういたしまして。 」





「 玄樹がいてくれると安心するよ、ほんと。 」





そんなの期待しちゃうじゃん。

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