Cinderella【 岩橋玄樹 】

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洗面所に行くと玄樹のシャワーの音がする。





こんなことにも反応しちゃうなんて





あたしは重症だ。





ドキドキしてるのを隠すように





顔を洗ってタオルで顔を覆った。





あ、朝ごはん食べないと。





「 玄樹ー、朝ごはんさ 」





玄「 あ、うん。 急ぐね。 」





いつの間にか上がってきた玄樹は





携帯とにらめっこしていて





彼の頬は少し赤くなっている。





なんだ、絶対夢ちゃんじゃん。





あたしも回りたいなとか言えばいいのかな。





でもそんなの、あたしのキャラじゃない。





玄樹はずっとニヤニヤしてて気持ち悪い。





勇「 お前ら昨日一緒に寝てたでしょ。 」





「 玄樹が勝手に来たんだもん。 」





玄「 勇太が女の子連れ込むからでしょ！ 」





この3人で幼なじみとして





ずっと仲良くしてられたら





もしかしたらそれが1番なのかもしれない。





夢「 おはよう、岩橋くん！ 」





勇太は一瞬あたしを見てすぐに目を逸らした。





夢「 今日一緒に廻ってくれる？ 」





玄「 あ、えっと、 」





こんな面と向かって誘える勇気を





あたしは持っていない。





玄樹は口ごもったまま何もしゃべらない。





恥ずかしくて返事ができないのか



それとも断ろうとしているのか





よくわからない。

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