25 ページ25
勇太はずっとしゃがんだままの
あたしの腕をつかんで立たせてくれた。
あたしの腕を掴んだまま進んでいく。
「 あ、あの、ごめん。 」
勇「 なにが？ 」
彼の大きな背中に話しかける。
「 写真のこと。 」
勇「 玄樹に聞いた。 」
「 あ、そうなんだ。 」
玄樹くんはやっぱり優しい。
わざわざ言ってくれたんだね。
ふと笑顔をこぼすと
彼の足が止まってあたしの方を見た。
勇「 今、玄樹のこと考えてた？ 」
「 え？ 」
彼の真剣な目があたしを捉えた。
勇「 いや、なんでもない。 」
また彼は先へ進んでいく。
離された左手はやけに冷たい。
家に帰るとすぐに救急箱を持ってきて
リビングのソファの前で手当てしてくれてる。
勇「 写真のこと、もう気にすんなよ。 」
「 うん、ごめんね。 」
勇「 謝んなって。 」
彼の大きな両手があたしの頬を包んだ。
勇「 ごめん。 」
「 え、なにが。 」
勇「 ばーか。 」
あたしの頬を引っ張る。
「 いたぁーい。 」
いつも通りに戻れた、よね。
でも、なんで謝ったんだろう。
彼に触れられていた頬には
彼の手の感覚がまだ残っている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 817人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
risa(プロフ) - 芽さん» ありがとうございます！(^^) (2015年8月11日 11時) (
レス) id: b5f2ab5e8d (このIDを非表示/違反報告)
芽 - 面白いです！！！ (2015年8月10日 13時) (レス) id: 31be5ba91b (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - 犬さん» おーなるほど！ わかりました！ (2015年7月1日 0時) (レス) id: b5f2ab5e8d (このIDを非表示/違反報告)
犬(プロフ) - 自分サイドだけじゃなく自分以外のサイドのもほしいです (2015年6月29日 18時) (レス) id: c37433d5b3 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - みるくーるさん» ありがとうございます！ 続編できました！ ぜひまた読んでくれると嬉しいです！(^^) (2015年6月27日 0時) (レス) id: b5f2ab5e8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：risa | 作成日時：2015年5月20日 20時
