a piece of cake. Ⅰ (ページ7)

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Ryohei side.

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A。
俺の後輩。
超どんくさい。
けど、世の中に馬鹿な子ほど可愛いっていう言葉がある通りこいつ可愛い。

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今日はいつもとは明らかに違う疲れた顔してたからちょっと心配だったけど。

予想を遥かに超える理由。

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『昨日から我が家に男の子が住んでて…。』

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え？男の子？子供？？
いやなんで笑。

返事が面白すぎて聞いてみる。

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亮平「え、男の子？迷子？親戚の子？」

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するとさっきよりもさらに予想を上回る、いや予想を裏切ると言った方がいいか。

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『いえ、正確には男性です。』

亮平「はぁ？ますます分かんないんだけど。」

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意味わからなさすぎるだろ。

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『私もわかりません。』

亮平「え、で、なんで？」

『分かりません。だから困ってるんですよ。』

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分からないだらけでなにがなんだか分からないし、Aも追い詰められてるっぽいな。

そういやこいつ前に酔払った時、彼氏いるって言ってたよなたしか。

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亮平「そもそも彼氏いるって言ってたよね、A。」

『いやなんで知ってるんですか。』

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まぁこの話もしたいところだけど話が逸れるから一旦置いておく。

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亮平「なんでも知ってるから。で、大丈夫なの？言ったの？」

『言うわけないじゃないですか…。』

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Aらしいっちゃらしいけどね…。

あっちもこっちもは無理よね。
何か助けたいけど気の利いた言葉が見つからない。

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亮平「ていうか、知らない男と一緒に一夜を過ごしたのやばいな笑。」

『その言い方やめてください。悪意ありますよ。』

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睨んだつもりであろうその目は涙目にも見えた。

仕事中だとするする出てくる気の利いた言葉もこういう大切な時に限って出てこないのが俺なんだよな…。